2015年3月25日水曜日

【子連れでフィリピンの旅】早朝のマニラ ・ニノイアキノ空港で大キャンペーン!

6月29日

早朝2時のフィリピンはマニラ・ニノイアキノ国際空港にタクシーで到着した子連れ旅のわが家。さすがに早朝というよりは深夜の時間帯だったので、道路は空いていて30分もかかりませんでした。

もちろん空港内はガラガラ。
と思ったら、いたるところに空港で夜明かしする人の姿。
マニラ空港に深夜便で到着し早朝便に乗り換えるのでしょうか、空港の待合室にいる人のほとんどが椅子で寝ていて、中には床でイビキをかきながら寝ている強者もいました。

そんな早朝の空港もチェックインカウンターが開く頃になると人も次第に増え始め、寝ていた人たちも目を覚まし始めました。

チェツクインを済ませゲートをくぐります。
パスポートを準備しイミグレーションの列に並んでいると、天井に『No "Wang Wang" Campaign now!(ノー ”ワン・ワン” キャンペーン実施中)』 という横断幕が掲げてありました。

Wang Wangってなに???



カウンターにも、『Airport is a no wang-wang zone. Please fall in line to avoid embarrassment. CCTV-monitored area(空港内はノー”ワンワン”ゾーンです。恥をかかないように"列”に並びましょう。CCTV監視エリアです。』とも書いてあります。


ママ: ”ワンワン”って何?! 
ダディ:なんか笑えるな!
ママ: 写真撮るなってことかな?
ダディ:フィリピンのスラングかもな。
ママ:日本語で犬の鳴き声はワンワンっていうんだよ。
ダディ:あんまり、関係ないと思うケド....。

などどと色々ツッコミを入れまくり。

 早朝の空港で検索中

早朝ながらもあまりにもワンワンが気になったので、搭乗時間までの間に空港のWIFIを使ってこの『Wang wang』の意味をサクっと検索。

すると…。

どうやら、アキノ大統領が、地位や立場を利用した権力の乱用、汚職や政治腐敗の撲滅を唱える際に『Wang wang mentality(ワンワン気質)』とか『Wang wang culture(ワンワン文化)』という言葉をよく使っているのだそう。

空港では文字通り、乗客は空港の手順にきちんと従い、割り込みなどせず「ちゃんと列に並びましょう」という意味なのですが、やはり中には権力を笠に優先を強制する警察官や警備員、袖の下からお金を払い、不法でVIPのエスコートサービスをするけしからんポーターなどもいるようです。

ワンワンは、フィリピンの汚職や政治腐敗の多さを物語っているわけですが、いろんな国でイミグレーションでワイロを要求されたり、お金を少し払うとパスポートを返してもらえる順番を早めてくれるなど色々な話を聞く中、国が本気でこういうキャンペーンをすることで汚職や政治腐敗の撲滅を啓蒙することは、その国の国民のためだけでなく、旅行者にとってもその国の悪しき習慣を止めるために必要かなと思います。

それにしても、この『Wang-wang』という単語が気になった人は他にもたくさんいるらしく、この言葉についてブログなどで取り上げている人が結構いることに驚きました。

異国の地のちょっと緊張するイミグレーションに書かれてあったら、そりゃ『Wang-wang』ってなんじゃ?と思うよね。

ワンワンキャンペーンでフィリピンの人々が健康で公平に暮らせるようになったらいいなと思います。



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