なんでこんなに枕が高いの〜。
目測で高さ30センチくらいあるんではないかと思われるほど高い枕。しかも中綿がパンパンに詰まっているので、頭がほとんど沈みません。使わなきゃいいだけの話だけど、ないとないで頭がちょっと落ち着かない…。というジレンマの中目覚めました。
まぁ枕以外は、静かでゆっくりと寝れたベオグラードの朝です。
昨日はお風呂にも入らず寝た娘とシャワーを浴び、朝食を求めて外へ出ることにしました。
ちなみに、子連れの旅では、朝食は自炊するか朝食付きの宿のほうがラクです。
もちろん国や場所にもよると思いますが、朝食付きのところでは、小さい子供は大体無料で食べさせてくれることが多いのと、コーヒーなどの飲み物はお代わりができることがほとんどなので、結局はカフェなど外で食べるよりも安く付くことが多い…。
というわけで、まだ現地時間の朝の9時過ぎ。
宿のおじさんに教えてもらったすぐ近くのセルビアンレストランは、今日は日曜ということで昼からの営業…でした。
仕方がないので、朝食を求めて街の中心の方へ向かって歩いて行くことにします。
その途中で一番最初にみつけたホテルのカフェで朝食をとることにしました。
歩道にテラス席が設けられており、気持ち良さそう。
そしてそのメニューを見てびっくり。
「や、安いっ!」
北欧でも一番物価の高いノルウェーのオスロから比べると、一気に価格が1/3に…。
ああ、安心して食べたい物が食べられます…。
フレンチブレックファーストセット、コンチネンタルブレックファーストに娘のりんごジュースをオーダーしました。
朝食を娘に取り分けて食べさせながら、ベオグラード滞在の2日間、今日と明日のプランについて話します。
今日は、宿で見つけたフライヤーにあった毎日11時から催行、無料のウォーキングツアーに参加することに。
そして、明日は同じく月・水・金の15時催行のアンダーグラウンドシークレットツアー(7Euro)へ。
朝食後は、本日のウォーキングツアー開始の11時まではまだ時間があるので、ブラブラとベオグラードの街歩き。
アインシュタインやヒッチコックを始めとする世界中の要人が宿泊したことのある有名なホテル、ホテルモスクワまで歩き、ベオグラードのハイストリートをウオーキングツアーの集合場所のあるリパブリックスクエアーまで散歩します。
※ホテルモスクワですが、時期や曜日にもよりますが、早めに予約すればかなりリーズナブルなお値段(1泊1万円台前半)で宿泊できることがあるようです。
ホテルモスクワ |
後ろの方に見えるのがミハイロ公銅像。
リパブリックスクエアーはオープンテラスのカフェで囲まれています。
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ヨーロッパは乾燥しているせいか暑くても過ごしやすいけど、湿気がない分、日差しがさらに強烈…。
11時にウォーキングツアーの集合場所へ向かいます。
国立劇場と国立博物館に囲まれたリパブリックスクエアーにある大きな馬の銅像、ミハイロ公銅像の日陰には、すでに人がたくさん集まっていました。
しかし、暑すぎる…。
北欧から来たせいか、特に暑く感じられます。
わが家も飲み水を買って、ウォーキングツアー参加者のところにジョインしました。
全部で20人ちょっといるでしょうか。
黄色いTシャツを着たお姉さんがガイドさんです。
まずは、無料ツアーの説明、そしてリパブリックスクエアーにある銅像、その周りの建物の説明を受けた後、ボヘミアンエリアへ向かいみんなでぞろぞろ歩いて行きます。
ガイドさんおもむろにリュックから小さなペットボトルを出すと、小さなカップに液体を注ぎ参加者みんなに渡します。液体はセルビアのお酒ラキアでした。
ふるまい酒?!を飲んだ後、街中を途中途中で立ち止まり色んな話を聞きながら、川沿いにあるベオグラード要塞まで歩いて行きます。
以下、ツアーでめぐった順番に写真をどうぞ。
黄色いTシャツの女性がガイドさん。みんな真剣に話を聞いています。
オスマン帝国時代の雰囲気が続く石畳のスカダルリヤ通りを中心とするボヘミアンクオーターには 雰囲気のあるレストランやカフェがたくさん並んでいます |
ベオグラードは街中が美術館。 バンクシー級ストリートアートの傑作がいたるところにあります。 |
社会主義時代のコンクリートの無機質な建物と中世風の彫刻がほどこされた建物が
隣り合わせに建てられていて、そのコントラストが面白いです。
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カレメグダン城址公園。公園内には動物園や遊園地もあります。 子供連れに最適な場所です。 |
この小高い丘からは、サバ川とドナウ川の合流地点が見えます |
公園内の裸ん坊、勝利者の像。 もともとはホテルモスクワの前に建てられたものの大不評だったため、 この場所に移築されたそうです。 |
このツアーに参加したことで、旧ユーゴスラビアの国の歴史や地理、紛争の背景などがわかりましたが、複雑なので改めて勉強しないと…。
と思いつつ、この勝利者の像を見たあたりでちょうど1時間半。時間も12時半すぎとなり、そろそろ娘のお腹の減り具合と体力も限界かなぁというところ。無料ツアーなだけに途中で気兼ねなく抜けられ、助かります。途中途中で説明のために立ち止まるので、小さな子どもと一緒でも意外についていけました。
ガイドさんに一声かけ、素晴らしいガイドぶりに小額ながら寄付をした後、ツアーから抜けてぐずりはじめた娘とハイストリートに戻ります。
歩行者天国にあるカフェから適当に選んだ1軒でランチです。
パスタとサラダを注文。美味しいパンがたっぷり付いて来るので、大人二人と小さな子供1人には十分な料です。
歩行者天国の中央にはオープンテラスのカフェがずっと並んでいます。
つながっているので、お店の区切れが良くわからないこともあります。
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このカフェでもテーブルに着いたらすぐにウェイターさんが娘に、何てことないただのメニューの裏紙と自分のボールペンを「これはリトルプリンセスのためにね〜(ウインク)」と差し出してしてくれました。
娘の機嫌もこれでちょっと良くなり助かりました…。
カトラリーもちゃんと一人前に娘の分も用意してくれ、その後も食べ物や飲み物を運んで来るたびに、「このジュースが飲める一番ラッキーな女の子は誰かなぁ?」とか、何かしら娘に言葉をかけてくれ、大人も楽しくなってしまいました。
なんだろ、セルビア人ってイタリア人みたいなにノリがいい人が多いな。
ベオグラードの街の中心にあるハイストリートは歩行者天国になっているので、子連れで歩いていてもも安心です。
通りにはいたるところに1カップ1ユーロで食べれる本格的なジェラートやさんがあって、子供だけでなく大人もついつい嬉しくなって、休憩のたびにジェラートを買っていました…。
その後、セルビアの予想もしなかった暑さに(何度も言うようですが、オスロからきたばかりだし)、大人二人分のビーチサンダルを買ったり(買って正解、その後も大活躍!)、噴水広場や水飲み場で地元の子に混じって娘と水遊びをします。
娘は足だけ水に浸かっているはずが、予想どおり全身びちょびちょになりましたが、なんといってもベオグラードのこの暑さ!しばらく歩いていたら、あっという間に濡れた洋服が乾きました。
ベオグラード中心部のショッピングエリアを抜けブラブラと旧宮殿まで歩いていくと、旧宮殿の裏手に児童公園を発見しました。
この花壇の裏手に児童公園がありました。 |
児童公園レーダーのついている娘は、一目散にブランコめがけて走って行きます。
しばらくブランコやジャングルジムで運動させた後、朝食時にはまだ開いていなかった、宿のおじさんおすすめの近くのセルビアンレストランで早めの夕食をとることにしました。
まだ早い時間だったからか人もまばらでしたが、セルビアの伝統料理の中から、ピタパンにグリルした色んなお肉、サラダを3人で分けて食べました。
つけ合わせのフライドポテトを娘は、ペロリと完食し満足そうです。
セルビア料理は、お肉が中心の東欧の食生活に近い感じです。そして、そこにギリシャやトルコで見られるような、トマトやきゅうり、玉ねぎといった生野菜を使った料理が多く、歴史的・地理的にみて周辺の国の色んな文化が影響しているのが分かります。
セルビアは、お肉好きの子供は食べる物には困らないと思いますが、生野菜が好きでないと野菜がとりにくいかな。
旅の間は特に、なるべく気をつけて野菜やフルーツをとるようにはしていますが、やはり難しいこともあるので、わが家では普段から子供用のビタミン剤を服用させることで、足りないビタミンを補うようにしています。そのおかげか、娘は滅多に体調を崩すこともなく体がとても丈夫です。
また、暑いので、水分補給には水、そして搾りたてフレッシュオレンジジュース(あればリンゴのフレッシュジュース)を飲ませ、ビタミンも補給できるように気をつけます。
セルビア料理はオスマン帝国時代の影響かトルコ料理に近い料理が多いです。 セルビアのコーヒーもカップの底に泥のようなものが残るトルココーヒーと同じ。 |
夕食を食べたあとは宿に戻り、宿のおばちゃんの隣にちょこんと座ってテレビをみせてもらいます。それからシャワーを浴びて…と、いつものルーティンを。
「私にも孫がいるんだけどねぇ。 子どもが大好きなのよ〜。」という宿のおばちゃん。
何かと娘に声をかけて相手をしてくれるので本当に助かります。
しかし今日は本当に暑かった…。
でもウェブ天気予報をチェックしたところ嫌な雨雲がバルカン半島のほうに向かっている模様です。
どうやら次の目的地、サラエボあたりでこの雨雲に遭遇しそうな予感…。涼しいのはいいが雨は嫌だなぁ…。
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