アドリア海の真珠、クロアチアのドブロブニクで迎えた朝。
7時すぎには娘の目が覚めたので、パパッと身支度をし、朝ご飯を食べに8時には外に出かけました。
まだ朝早いせいか、街の中はまだ人も少なくひっそりとしていて、狭い石造りの路地はひんやりとして気持ちがいい〜。
この時間に開いていたカフェに入り、朝ご飯を食べながら今日の予定を決めます。
コトル行きのバスに乗るまでにはまだ時間があります。
朝食後このまま城壁に登り一周したあと、一度宿に戻ってチェックアウトし、荷物を置いたまま、ケーブルカーを乗りに再度出かけよう、ということに。
その後、お昼を食べ、再度宿に荷物を取りに行けばちょうどいい時間になっているハズです。
ウェイトレスのお姉さんにお金を払い、のんびり城壁内のお店やパフォーマンスを見ながら城壁に登る入り口に向かって歩きます。
城壁に到着した頃には、9時半ぐらいになっていました。太陽も高くなり始め、観光客もだんだん増えてきました。
【ドブロブニクの城壁】
城壁は1周約2キロ、歩くと大体1時間の道のりです。10時前とはいえ城壁の上には日光を遮るものが何もなく、アドリア海の日光がジリジリと照りつけてきます。
娘がこの暑さの中「だっこ。」というんじゃないかとひやひやしましたが、娘なりに街の中を観察したりして楽しんで歩いていました。
城壁を約1周歩いて宿に戻り、11時のチェックアウトの時間まで宿の木陰のバルコニーで一休みです。オーナーの男の子が11時過ぎにやって来たので、鍵をわたし荷物を預けて、今度はケーブルカーに乗りに出かけます。
【ドブロブニクのケーブルカー】
城壁内を横切り急な階段を登って行くと、ロープウェーのチケット売り場が見えました。
チケット(往復一人80Kn(1000円位))を購入し、さらに旧市街の門をくぐり抜け坂道をあがっていくとケーブルカー乗り場がありました。
すでに観光客がいっぱいのケーブルカーでしたが、10分ほど待っていれば乗れました。しっかり一番眺めの良い進行方向とは反対側の窓の前を確保します。
乗車後ものの数分であっという間に山頂に到着です。
ジブリアニメ「紅の豚」や「魔女の宅急便」の世界が眼下に広がっています。
山頂からの世界遺産であるドブロブニクの旧市街の町並みの風景を見るのは本当に素晴らしかったです。
ここに来て初めて「アドリア海の真珠」と呼ばれる由縁が分かったような気がしました。
しばらく美しい景色を眺め、またロープウェーに乗って下山します。
ランチを食べようと、来る途中にチェックしていたレストランに入ってみることにしました。
【やっぱりシーフードが美味しい】
シーフードレストランでしたが、日本人観光客らしきファミリーもいました。ママが「間違いないな、このレストラン」と確信した瞬間でした。
海沿いの街なので、シーフードにはまずハズレがありません。
ムール貝のワイン蒸し、茹でたエビをお昼に食べてお腹が満たされました。
美味しかったー。
ドブロブニクも今ではすっかりメジャーな観光地になりました。旧市街の中では、日本人観光客も多く見かけました。
【ドブロブニクのバスターミナルで起こった事件】
その後、宿に荷物を取りに行き、旧市街の城壁の外からタクシーを拾って再びバスターミナルへ向かいます。
ここまでは、順調にドブロニクの最後の時間を楽しんでいました。
が、事件はここから…。
バスターミナルに到着したわが家3人。
まずは数日前に癇癪を起こして買わなかったダディのチケッットを手に入れなければなりません。
ママと娘が荷物番をしている間にダディはチケット売り場に並びます。
遠巻きにダディの順番が来るのを眺めていると、のんきな顔をしていたのが急に表情が険しくなり、なんだか慌てた様子。
なんだろ・・・・。
ダディが小走りでやってきます。
な、なんと、
今日出発のコトル行きのバスは
全て満席で売り切れ…。
次のバスは明朝10時だとのこと…。
つまり、ダディの買えたチケットは明日の朝10時のもの。
奇しくも、ドブロブニクにもう一泊することになってしまったダディですが、
これから荷物をもって宿探し…。
となると必然的に娘はママと一緒にバスでコトルへ…。
ということになります。
「いわんこっちゃない。だから前日にチケット買っとけば良かったのに…。」
と、まぁありうるなぁと半ば想定内のことだったので、瞬時に頭を切り替え、今度はママがバスのインフォメーションに走ります。
ママと一緒に行くのかそれともダディとここに残らなくてはいけないのかを決めるには、まずは4歳の子供のバスチケットが必要かどうかを確かめなくてはいけません。
まぁ、4歳児は必要ないだろうなと、何となくは思っていましたが、はっきり『必要ない』と分かると、ママと娘の1泊分に必要な荷物をすばやく一つにまとめ、2冊分のパスポートをママのバッグにしっかりとしまいました。
かくして(またもや、前回のビリュニュスに続き)、急遽、母子のみの旅行に出かけることに。
宿泊先はもう予約してあるので特に心配なことは何もありません。後は行くだけ。
逆にこのハイシーズンのドブロブニクで当日の宿泊先を探しさなくてはならず、慌ててるのはダディのほう。。。。
もう1泊ドブロニクに残留となり慌てているダディを残し、ママと娘はバスに荷物を預け、中にのりこみます。
バスはやはり満席で娘はずっと膝の上です。そしてママの隣は巨体のオーストラリア人男性(イミグレ通過時にパスポートでちらっとみえた)。
もう座席はキツキツです…。せめて彼女と場所を変わってくれりゃいいのにぃ。。。
4歳児なりに、今回の事件でどうなることか?!と神経を使ったのでしょうか。
娘は膝の上でだっこされていたら眠くなったのか、コトルに到着するまでず〜っと寝ていました。
おかげで、私は娘をだっこしながらでしたが、バスから見えるアドリア海の車窓を楽しむことができました。
ママと娘を載せた15時発のバスは、やがてフェリーにのり、アドリア海でもっとも美しい湾、コトル湾の入り江を渡ると、モンテネグロの世界遺産の街「コトル」のバスターミナルに定刻通り17:15に到着しました。
本当に時間ピッタリ!ここはスイス?それともドイツか?ってくらい正確にです。
コトルのバスターミナルから旧市街へは歩いて10分弱ほどでした。
人の流れる方向を目の覚めた娘と手をつないで、旧市街はこっちの方かなぁという方向に歩いて行くと、城壁が出てきました。
まずは一番大きな門の近くにあったツーリストインフォメーションに行って、コトルの地図をもらい、今晩泊まる城壁内の宿の場所を聞きます。
たまたま同じタイミングで窓口にやって来たスペイン人の女の子も、『私も今日その宿に泊まるの!』というので、娘と3人で一緒に細長い入り組んだ城壁内の道を歩いて行きます。
世界遺産コトルの旧市街は、ドブロニクの約半分くらいの大きさでした。
コトルもモスタル同様、ドブロニクのツアー客が日帰りでやってくる街なので、夕方は人も多くなくのんびりと落ち着いた感じです。
13世紀の古い建物を改装して建てられた宿は、レンガ作りで雰囲気のある建物でした。おまけにチェックインして通された部屋は広々としたスタジオルームでした。(だからちょっと高かったのか。。。)
キッチンもありましたが、娘と二人だけなので調理して食べるのも面倒くさく感じられ、近くのイタリアンレストランへ。
シーフードリゾットとサラダをオーダーしました。やっぱり半分日本人な娘。お米が好きなのね。娘はリゾットをたくさん食べて満足そうです。
部屋に戻りベッドに入る準備をして娘を寝かしつけます。
さすがに娘を一人部屋に残して出かけることはできないので、私は一人でゆっくりネットで調べ物をして、しばらくしてからベッドに入りました。
色々あった1日でした…。ドラマがありすぎて、無駄に疲れました。
クロアチア/ドブロブニク
街の子連れに優しい度 ★★★
世界遺産のある世界中の観光客で賑わうアドリア海沿岸の一大観光地。
ケーブルカーに乗ったり、ビーチに行ったり、また美味しい魚介類を食べて大人も子供も楽しいビーチホリデー先です。
海で泳ぐには岩場が多いので足を切って怪我しないように要注意。旧市街から出ると、砂場のビーチもあるようなので、小さな子供連れにはサンドビーチのほうがいいと思います。旧市街の中は、車もなく子連れで歩くのにも最適です。ただし物価は、ユーロ通貨な上に観光地価格なのでヨーロッパの大都市並み。ただし、旧市街を出るとちょっとは安いかもしれません。
宿泊:
Rooms Old Town Dubrovnik
宿の子連れに優しい度 ★★★★
普段はクロアチアのザグレブに住む家族が、夏のホリデーシーズンだけ祖父母宅のお部屋を観光客に貸しています。宿を管理しているのはまだ学生だと言う孫の男の子。タオルリネン類はありますが、本当に部屋に泊めさせてもらうだけという感じ。
ロケーションは城壁内で○。この時期、城壁内で1泊70ユーロはかなりお買い得!
ちなみに、安くてきれいな宿がほとんどない物価の高いドブロブニク。
夏のハイシーズンの時期は、手頃な値段で便利な場所にある宿泊施設はすぐになくなるので、なるべく早く予約しましょう。
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電車料金:6歳以下は無料。6〜11歳は子供料金。
子連れアクティビティ充実度:★★★★
城壁内にはところどころに大道芸人がいたりして、歩くだけでも楽しいです。
遊覧船に乗ったり、他の島に行ったり、マリンアクティビティもたくさんあります。
子連れ食べ物充実度:★★★★
観光地だけに、いろんなものが食べられます。
赤ちゃん用品の充実度(手に入れやすさ):★★★
※城壁内の旧市街エリアはあまり種類がないかも。
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