2014年8月25日月曜日

【子連れでコソボの旅】プリズレンまでの道のりで人の情けが身にしみた。 

16 August - 17August 2014

わが家のバルカン半島の子連れ旅も中盤に差し掛かりました。
暑くてちょっとバテ気味だったアドリア海沿岸の国々から離れ、今度はまた内陸の国に戻ります。

今日は色んな人のご厚意を受け、本当に助かった!1日でした。

この日の朝は、朝6時のコソボのプリズレンに行くバスに乗るために5時半頃レセプションに行きチェックアウトします。

レセプションのお兄さんは、眠そうながらも笑顔で「何か飲んでいったらどうですか?」というので、お言葉に甘えてコーヒーを入れてもらうことにしました。
カフェイン投入で目が覚めました。

急いでコーヒーをすすり終え、歩いてすぐ5分もかからない集合場所に行くとすでにプリシュティナ行きの大型観光バスが待っていました。わが家は、このバスに乗り途中、プリズレンで下車する予定です。荷物を預けバスに乗り込みます。
満員とはいきませんが思ったよりも人が乗っています。

プリシュティナ行きのバスは定刻通り6時ぴったりに発車しました。ティラナからプリズレンまでは、新しく建設された高速道路を通っておおよそ3時間半の予定ですが、バスの中では、前の座席に座っていたアルバニア人の女性たちが娘の遊び相手をしてくれたので、あっという間に時間がすぎました(ご厚意2)。
子連れ旅で、ちょっと子どもの相手をしてくれる大人がいると本当助かる!

アルバニアとコソボの国境近く。素晴らしい眺め。

ちょうど2時間ほど過ぎたところで、アルバニアとコソボの国境付近の湖のそばにある素晴らしく眺めのいいサービスエリアで休憩時間となりました。

娘をトイレに連れて行き、途中同じバスのお姉さんが娘と記念撮影。
その後、食べそびれているママとダディの朝食を買いに行こうと娘の手を引いて売店に向かいます。娘の分はパンなど食べるものを持っていたのですが、親の私たちは何も食べるものがなかったのです。

袋に入ったクロワッサンを買おうとレジに並び、やっと順番が来たと思ったらお店の人は英語が全く通じません。
しきりに何か訴えているのですが、何を言っているのかまったくわかりません。

「???」

となっていたところ、ちょうど隣に立っていた同じバスにいるアルバニア人の若い女性が通訳をしてくれました。英語がわかる人がいてよかったー。

どうやら、10ユーロ札を出しているいるに私に、支払いにはアルバニアLEKとユーロも使えるけど「ユーロだと今お釣りがない」とのこと。
ママのお財布の中を見てもユーロの小銭はなし。もちろんアルバニアのお金も持ってません。

バスの中に残ったダディに小銭をもらいに行かなければなりません。そんなに遠い距離ではないものの娘の手を引いて戻るとなると時間がかかります。

刻一刻と迫るバスの出発時間…。
同じバスの乗客はどんどんバスに戻っていきます。

ダメモトで、その通訳してくれた女性に「バスに小銭を取りに行く間、ちょっと娘の面倒見ててもらえませんか?」と言ってみます。

「いいですよ!」と快く引き受けてくれました。
ひょっとして、娘も「一緒に行くぅ〜」というかな??と思いつつ、娘に「ママ、急いでお金を取ってくるから、このお姉さんと一緒にココでちょっと待ってて、絶対に動いちゃダメよ!!」と言うと、子ども心に、何となく一大事なんだと思ったのか「コクン」とうなずくので、慌てて走ってバスに帰り、ダディから小銭をひったくるようにしてまた売店に走って戻ってきました。


わずか10分、いや10分もかからない間のできごとでしたが、娘はお姉さんと手をつないで、ちゃんと待っていました…。

いや〜本当に助かりました…。娘の手を引いてバスに戻り、小銭をもらってまた売店に戻ってきていたら…。きっと倍くらい時間かかってたよ。

無事にユーロでクロワッサンの代金を支払うことができ、

女性に
「ありがとう!助かりました」

とお礼をいって、急いでムスメの手を引きながらバスに戻ります。
が、ものすごく焦っているママの隣で、その女性は流暢にコーヒーを飲んでいます…。

え、いいの?どういうこと?!

余裕すぎる。同じバスなのに。

むしろ自分の余裕のなさに情けなさを感じます…。

ゆっくりとコーヒーを飲んでいたお姉さんもバスに戻り(一番最後でしたが)、乗客全員がバスに乗り再びバスは走り始めます。

国境を越えしばらくすると、スーパーマーケットのようなお店の前でバスが停車し、乗客が数人降りミニバンに乗り換え始めました。

なにごとだろうと思っていたら、プリズレン行きの乗客はここで小型バンに乗り換えなくてはならないのでした。
あわててわが家もバスを降り、荷物を積み替え車を乗り換えます。

小さなバンにしばらく揺られていると「プリズレンだよ!」と道路の途中で降ろされました。見渡してもランドマーク的な建物は見当たらず、

「一体ここはどこ??」

事前にネットで地図を見ていた限り、今夜の宿まではおそらくそんなに遠くないはずです。
が、プリズレンの街の中なのは確かですが、持っているロンプラの地図の範囲外らしく、一体どこにいるのか現在地に全く見当がつきません。

方角的にはこっちのほうのハズと降りた場所から歩き始めてみますが、一体どれくらいの距離を歩けばいいのかもわかりません。
夏の暑い日に、娘の手を引きながら荷物を持って歩けるのも、せいぜい15分、いや10分くらいが限度でしょう。

偶然通りかかった地元の初老のおじさんに、宿の住所を見せて「ここから歩くとどれくらいの距離か?」と聞くと、「5キロはないと思うな。2キロか、いや3キロくらいかなぁ、すぐ近くなんだけどな。」と、なんとも心もとない答え。

子連れのわが家にはたった1キロの差ですら遠い…。

「じゃあタクシーに乗ることにします」というと、「いや、本当にすぐそこなんだよ。タクシーに乗るほどのことでも…。う〜ん、ちょっと待って…。えっと、そこに車を停めてあるから乗せて行ってあげるよ。」というのです。

ダディの危険察知レーダーも全く反応せず、このおじさんは善良なプリズレン市民ということで、ありがたく乗せて行ってもらうことにしました。
荷物をトランクに積み込み車に乗り込むと、買い物を終えた奥さんも車に乗り込んできました。おじさんは事のなり行きをおばさんに手短に話すと、車で今日の宿の前まで送ってくれました。

助かった…。本当にありがたかったです。

とても親切なご夫婦でした。
別れ際、車からわざわざ降りて来てくれたおじさんとおばさんに娘はかわるがわる抱っこしてもらったのち「さようなら」といって去って行きました。

無事にコーランがあちこちから多重放送で聞こえてくるプリズレンの旧市街にある宿にチェックインしました。
本日の宿は、かなり古ぼけた感じで時が止まってるかのようなところでしたが、朝食付きでこの値段はまぁ仕方がない。でも宿のおじさんは気さくな感じでした。
部屋にはなぜか(今どき)デスクトップコンピューターが備え付けられており(もちろん壊れている)、バスルームは広々としていました。まぁ1泊だけならいいか、、、。

サラエボの宿もコーランがどこからか聞こえてきたけど、ここはすぐ隣からか?と思うほど近くから聞こえてきます。早朝からこの音量で聞こえてきたらかなわんな…。
目覚ましいらずです。

プリズレンに到着し、さっそく荷物を置いて街の中に出かけます。
どうやらちょうどプリズレン映画祭開幕の日に当たったようです。ドキュメンタリー映画が中心のDOKUFESTは、停戦からわずか3年後の2002年から毎年開かれているのだそうです。


今日の映画のチケットを購入します
飾り付けもガンバってます

街中は映画祭のノボリやスタンドがあったりで、活気があり盛り上がっていました。 さすがに子連れで夜遅くの映画を見ることはできないので、ダディが一人で夜10時から映画を観に行くことになり、チケットを購入します。
そこで、睡眠不足だとすぐ体調不良だと言い出すダディが、案の定「具合が悪いから宿に戻って休む」と言い始めたので一度宿に戻ることにしました。

川沿いの遊歩道をお散歩
コソボを承認している国の国旗でしょうか

街の真ん中にあるオスマントルコ時代に建築されたモスク

ダディが昼寝をして英気を養う間、娘とママはちょっと遅めのお昼を食べに外出します。
人の出入りが激しい混雑したお店にふらっと入ってみたら、
これが大正解
子連れ客もたくさん、ハイチェアも置いてあるとてもキッズフレンドリーなレストランでした。

Besimi Beskaというレストランの奥の方に進むと、中庭のような場所に人工池がありコイがいます。それだけで娘は大喜び。
他の子供も池の周りに集まってきます。池を囲むようにテーブルがあるので、親も子供が遊んでいるのを見ながら食事できます。

お馴染みのソーセージのようなものとサラダを注文し娘と二人で平らげました。

プハーっ、満腹!

その後、娘と二人で大型スーパーに寄って、ダディのランチにと、ヨーグルトやバナナ、飲み物を買って宿に戻ります。

少し寝て睡眠不足が解消されたダディはすっかり元気になったので、日も陰って涼しくなり始めた夕方5時過ぎに、みんなで再び街の中を探索しに出かけることにしました。
今度は丘の上のてっぺんにある城壁へ登ってみることにしました。

ところが意外と急な坂…

しかもこのくらいの時間になると、娘もさすがにちょっと疲れているのか、しきりに抱っこをせがんできます。

さすがに、17キロぐらいの娘を抱っこで坂を登るのはキツイ!「抱っこは重たいから、自分でちょっと歩いてね」と言っていると、腕を胸のところで組んで怒った顔をし「足が痛い」と娘がごねはじめます。

いろいろ騙し騙しノロノロと坂を登りますが、今度はふくれっ面でストライキを起こし始めた娘。

すると、後ろから登ってきた観光客の若者グループのうちの一人の女の子が、「どうしたの?」と娘に話しかけてくれました。
そしてグループの中の男の子が、テコでも動かんばかりの勢いの娘を見て、ひょいっと抱き上げ肩車してくれました。

肩車でラクチン。親もラクチン。


意外と人見知りな娘もこれには大喜びです。
老齢の両親(ダディとママ)も大助かり。

声をかけてくれた流暢な英語を話す女の子は、コソボ出身で長らくフィンランドに移民として住んでいたそうです。数年前に故郷のプリズレンに戻ってきたのだと話してくれました。どうやら観光できたこ若者グループの観光ガイドをしているようで、しばらくこの若者グループと一緒に坂道を登り、男の子は丘の中腹にあるカフェまでずっと肩車をしてくれました。


『ありがとう〜、助かった〜』

頂上からの眺めはサイコーでした。
小さい街の中には夕日の中に輝くモスクがたくさん見えます。人々はいききとしていて、一見経済的にはそんなに困窮した様子には思えないコソボですが、政治は不安定、人身売買が横行し、一部の地域では治安も悪く、おまけに経済状況は劣悪、かなり高い失業率にあえいでいるのだそうです。

丘の上からの眺め。モスクから突き出るとんがった柱が何本もがたくさんあるのがわかります。



そんなコソボの土曜の夜、日がくれた後のプリズレンは、楽しそうな人で溢れかえっています。
とてもじゃありませんが、いろんな問題を抱えた国のようには見えません。

こんなにたくさんの人がいるのに、宗教上アルコールを飲まない人が多いからなのか、誰も酔っぱらってくだまいてる人はいません。ロンドンや日本の酔っ払いに絡まれるよりよっぽどいいかも。

他のバルカンの国もそうですが、宗教上アルコールが飲まない男性たちはコーヒーを飲み、女性と子供たちはパフェやアイスクリームなどのデザートを食べて、みんな楽しそうなおしゃべりに忙しそうです。

週末の夜は外出して、お酒をたしなむ代わりに家族や友人同士でコーヒーやアイスクリームを楽しむ。
コーランの響く国だからこその文化なのでしょうか。


土曜の夜のプリズレン

ちなみに、夜ご飯は、お昼を食べたレストランBesimi Beskaにまた行きました。
値段も手頃で、魚料理から肉料理、ピザなどのイタリアンもある家族全員が食事を楽しめるお値段も手頃なレストランです。


大きいパンがもれなく付いてきます。
魚料理も食べられます。


お腹いっぱいになって家路につき、娘をベッドに入れます。ダディは映画を観にでかけ、ママは部屋でのんびり本を読みます。

今日は1日の間に見知らぬ人に大小合わせたら何度も助けてもらいました。
中でも、アルバニア人(おそらく)の女性が手をつないで娘を見ててくれた時、老夫婦が車でホテルに送ってくれた時、坂道で足が疲れたと騒ぐ娘を見かねた青年が肩車してくれた時は、子連れ旅のわが家は本当に助かりました。

子連れの外国人旅行者ってこともあるでしょうが、1日の間でこんなに何回も見知らぬ人のご好意を受けることって、イギリスでもそうそうないよなぁ…と思いながら眠りにつきました。


***子連れ旅情報***
コソボ/プリズレン
街の子連れに優しい度 ★★★
プリズレンの人は人懐っこく、子供にも親切です。
オムツ替えの台などの設備はありませんが、旧市街内は車通りもなく、子連れで散策するには最適です。中央広場の近くに大きなスーパーがあるので、子ども用品はそこで手に入ります。
城壁に登る際は、坂道が滑りやすいので要注意。


宿泊:

Bed&Breakfast Oltas


宿の子連れに優しい度 ★★
宿のオーナー老夫婦は子供にやさしいしとても親切。ただし英語がいまいち通じない。
昭和の建物のような古めかしく特にチャイルドフレンドリーな建物ではないけれど、バスタブ付きの部屋で朝食付き。子供は無料で朝食を用意してくれてこの値段はお手頃です。
バス料金:子供無料。
子連れアクティビティ充実度:★★
子連れ食べ物充実度:★★★
レストランには子供が好きそうなメニューがたくさん。
スーパーもあるので、フルーツなども手に入ります。
赤ちゃん用品の充実度(手に入れやすさ):★★★
大型スーパーが中心にあり。大体の消耗品は手に入ります。
※大きいサイズのおむつは見つけにくいかも。

ちなみにこのホテルのすぐ近くにある真新しいピカピカのホテル
Hotel Centrum Prizrenは、地図をもらいに入ってみましたが、値段もそんなに高くなく、なかなか良さそうでした。


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