スコピエ中心にあるマケドニア広場のライトに照らされる巨大な像。 |
名残惜しくも今日はオフリドを発たなければなりません。
本当にいい所だったなぁオフリド。宿も含め物価は安いし、水はもちろんビーチがきれい。人も優しいし、食べ物も肉と魚と両方食べれるし…。娘も波のないビーチに毎日行けて大満足。
何でも夏の間、内陸部にある暑さ厳しいスコピエの住人は、このオフリドへと避暑にやってくるのだそうです。
なので、夏のスコピエは人が少なくなって人口が普段の半分以下になるんだとか…。
わが家は、これからそのスコピエへ向かいます。
美味しい朝食を食べてチェックアウトを済ませ、宿のおばさんも「多分大丈夫だと思うけど…」と言うので、結局「なんとかなるか」と10時45分発のバスを目指して、ちょっと早めにバスターミナルに向かうことにします。
宿のおばさんにタクシーを呼んでもらい車を待っていると、同じ宿に宿泊していたスペイン人カップルもちょうどチェックアウト。どうやら同じバスターミナルに向かうようだったので、「もし良ければ一緒にタクシーに乗りましょう、子どもも居ますが。。」と声をかけました。
このカップルもバスの予約をしていないということだったので(仲間ができた〜!何とかなるな)と楽観的な気持ちになりましたが、しかし話をよくよく聞くと、スコピエに行くのではなくオフリドから数時間の場所にあるビトラに行くとのこと…。スコピエまでのバスの座席が確保できるか、またちょっぴり不安に…。
バスターミナルに到着し、タクシーを降りるのに娘とおたおたしている間に、スペイン人の青年がスマートにお金を先に払ってくれてました。
ダディが「幾らだったかな?」と青年に尋ねると「大した額じゃないし、気にしないで」と。
わが家からタクシーの相乗りを誘ったのに、まるで確信犯?!
悪いなと思いつつ、ありがたくお言葉に甘えることにしました。
ママと娘が荷物を見張っている間に、ダディとスペイン人の女子は、それぞれバスチケットを買いに窓口のある建物の中へ消えて行きました。
ちょうどバスの出発が集中している時間帯なのか、窓口は結構な混みようです。
スペイン人の女子は10分後に出発のチケットを無事確保。わが家も10時45分発のチケットをゲット!ホっとする間も無く、スペイン人カップルは、「さよなら、良い旅を!」と言葉を交わすと慌ただしく去って行きました。
ちなみに、オフリドからスコピエまでは1日7本。
7:15, 7:30, 10:45, 12:45, 15:00,17:46, 20:00
これ以外にも他社が運行するバスの便があるようです。
わが家3人を乗せたバスは、数日前に通った見覚えのある道をまた戻りスコピエへと向かいます。
スコピエのバスターミナルに到着すると、今度は、数日前にランチを食べた場所とは反対側の出口へ。ターミナルを出たところで、タクシーの客引きに会いましたが、それを振り切り地図を頼りに今晩宿泊予定の宿の方へと歩きます。スコピエの宿は、バスターミナルから歩いて10分ほどの川沿いにありました。
川沿いに見えるドーム型の屋根がある建物は、ファイナンシャルポリスオフィス。 |
スコピエには1泊するだけなので、駅近で安いところをと思って予約しましたが、部屋の窓からは川が見え、設備や建物は値段相応でしたが、こじんまりとしたアットホームな雰囲気でよかったです。近くにはVEROショッピングセンターがあり、買い物も便利そう。
チェックインして部屋に荷物を下ろしたら、すでに午後3時半をすぎていました。
明日の朝、ブルガリアのソフィア行きのバスに乗るので、スコピエを観光できるのはこの日の夕方のみ、ほんの数時間だけです。夜遅くまで出掛けられないのが子連れ旅の辛いとこ。。。
ということで、さっそく荷物を置いて街へと観光に出かけます。
ロンドン名物2階建バスがたくさん。中国製らしいです。 |
マケドニアの首都スコピエ市内には、ロンドンでおなじみの赤い二階建てバスがたくさん走り、街の中心部にはその赤いバスより銅像の数の方が多いのでは?と思うくらい、所せましといたるところに銅像や怪しい彫刻が建てられています。
金融警察のビルにむかって架けられた橋の両脇には銅像がいっぱい。 同じような橋が考古学博物館に向かってもう一つ。この橋2つだけでも、ものすごい銅像の数です。 |
河の中にも銅像。 |
街の中にも突然銅像。 |
新市街と旧市街を結ぶスコピエのシンボルの石橋。 |
なんか変わった街だなぁ…。と思っていたら、首都にモニュメントや施設をを建立する「スコピエ2014計画」という約5億ユーロという巨額な費用をかけた国の政策の一環でこのような街並みになったのだそう。
市民からは、「街がテーマパーク化してしまう」といった非難も出ているようですが…。
すでに街中がまるで美術館のような感じです。
むしろ、すでに「テーマパーク」…。
スコピエ市民のみなさん、ここは腹をくくって「テーマパーク」として、観光立地化しましょう!!
ちなみに1960年代にスコピエの震災後の都市計画に日本人の建築家・丹下健三が参加しています。スコピエの鉄道駅を立体交差にする設計をしたそうです。こちらも当時は、市民からブーイグを受けていたそうですが、今はすっかり街の風景に溶け込んでいます。
というか、老朽化してる感じというか。。。
川沿いにオープンテラスのレストランが連なります。 |
川沿いの遊歩道にはメリーゴーランド(写真中央遠くに見えてる)や 子どもの遊具があります。 |
川沿いに雰囲気の良いテラス・レストランがあったので、休憩も兼ねてちょっと早めの夕食を取りました。
ところどころに子ども用の遊具が置いてあり娘は大喜びです。ちょうど近くのテーブルに地元の女性客が数人座っておしゃべりに夢中になっており、話に夢中な母親の側でつまらなそうに一人遊びしている女の子と娘が一緒に遊び始めました。
どうするのかな?と娘を観察していたところ、最初は言葉が全く通じないので遠巻きに女の子がブランコで遊んでいるのを見ていましたが、じりじりと近づいていき、最後は交代でブランコに乗ってお互いに押し合っていました。
しばらくすると、女の子はお母さんに連れられて帰って行きましたが、言葉なんて関係ない。子どものコミュニケーション能力は本当に素晴らしいと感心することしきりです。
マケドニアの女の子と仲良く遊ぶ娘 |
それはそうと、先日もそうでしたが(==>バスの中の悲劇)スコピエのレストランは1皿の量が半端なく多い!
サラダとピザとハンバーガーを頼みましたが、爆量でピザは一切れしか食べられず。親切なウェイターさんに頼んで、お持ち帰り用に包んでもらいました。
お腹が満たされた後は、街の中心にあるマケドニア広場を背にし旧市街のある北側エリアへと向かいます。ここには風情ある石畳が続くトルコ風の街並みが残っています。
マケドニア広場を軽く一周したら、日が暮れ徐々に空が暗くなり始めました。
気がついたらもう8時近く!
夕暮れの中、川沿いの遊歩道を歩いて宿に戻ります。 |
それにしても突っ込みどころ満載のスコピエ。
もう数泊してゆっくり色んなところを見て回りたかったな。
明日はバスでスコピエからブルガリアのソフィアに向かいます。
***子連れ旅情報***
マケドニア/スコピエ
街の子連れに優しい度 ★★★
コンパクトな街ながら、都市計画によって街が分かりやすく整理されていて初めてでも歩きやすいです。マケドニア広場周辺まで続くショッピングエリアのある川沿いは、ずっと遊歩道となっているので、車通りもなく子ども連れでも安心。ところどころにプラスティック製の滑り台やブランコなどが置いてあります。
中央駅近くにあるVEROショッピングセンターには「無料」の屋内プレイエリアがあるそうです。
宿泊:
Kej Hostel & Apartments
宿の子連れに優しい度★★★
特にチャイルドフレンドリーな建物ではありませんが、オーナーを始めみんな子どもにやさしくとても親切。駅までは徒歩10分弱、隣にカフェあり。VEROショッピングセンターも歩いて数分と至近距離。
バス料金:子供は無料でした。
子連れアクティビティ充実度:★★
子連れ食べ物充実度:★★
どうしてもご飯が恋しくなったら、スコピエにも寿司屋と中華レストランがあるようです。
赤ちゃん用品の充実度(手に入れやすさ):★★
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