2019年10月31日木曜日

【子連れで中央アジアの旅 8】ビシュケクでキルギス伝統料理が食べられる場所

ビシュケクの宿 Freelander Work and Travel Hostelは、夏のピークシーズンにも関わらずそこまで混雑しておらず、トイレやシャワーで他の人と一緒になることもなくとても快適です。夜も新品のエアコンが部屋に付いているので、暑くて寝苦しいということもなくぐっすりと寝れました。ここにして正解だったな。

と言うわけで、今朝もまた起きたのが9時過ぎに。。。
ブランチというかもはや昼食の時間ですが、キルギスタンの伝統料理である馬肉を使った「ベシュバルマク」と言う料理を食べに出かけることにしました。

五本の指という意味のベシュバルマク。
馬肉が乗ったキルギスの伝統料理


キルギスタンの伝統食、ベシュバルマク



ビシュケク中心部の地図の左下、ちょうどオシュバザールの下の方、線路の近くに放射線状に道路が伸びるエリアがあります。幸い宿から歩いて10分ほど、ベシュバルマクのお店が密集するこのエリアへと向かいました。

時おり通る1両編成の電車

事前に調べていた通り、線路を超えてすぐのエリアにはベシュバルマクを出すカフェが5−6軒ほど並んでいて、どこも地元の人でいっぱいの様子です。ちなみに中央アジアで言う「カフェ」というのは、その土地の料理が食べられる食堂のような場所を指すようです。そのうち、ウェブの記事で見た「ベシュバルマク ナンバー1」というお店にちょうどお客さんが入るところだったので、そのカフェに入ってみることにしました。

一見殺風景な感じの入り口のドアを入ると、洗面台がいくつか並んでいるのでとりあえず手を洗います。
旧ソ連の雰囲気がする店内は広くて清潔。

店内はものすごく広くて、中央に並ぶテーブル席を取り囲むように壁際にはお座敷席がいくつかありました。ピカピカに磨かれた大理石の床に高い天井には豪華なシャンデリア。
旧ソ連の雰囲気満点の食堂です。

店員さんはみんな女性、若そうで10代後半から20代くらいのようでした。白い三角巾をかぶり、ブルーのシャツに黒の長いスカートのエプロンというのが制服姿でみんなキビキビと動いて仕事していました。

12時過ぎに到着した時は、店内のお客さんは、まだ1/3くらいでしたが、この後すぐにお昼を食べる人がどんどん入ってきて、いっぱいになりました。

ウェブの記事で読んだ通り、キルギスの伝統料理であるベシュバルマクと、そして野菜不足解消に「きゅうりとトマト」のサラダ、娘のために中国でいう小龍包もしくは、昨年行ったジョージアのヒンカリに似た「マンティ」そしてツヤツヤした表面の中央アジア独特の丸いパン「ナン」を頼みました。

ディルが入ったきゅうりとトマトのサラダはどこのお店にもある。

ちなみに「ベシュバルマク」とは、5本の指という意味だそうで、昔はこの料理を手で食べていたのだそう。さすがノマド料理、ワイルドだ!
細かくほぐした馬肉が短い小麦粉の麺の上に乗っているこの料理、ベシュバルマックは錦松梅が大量に乗ってる汁なしうどんという感じのお味でした。 正直言って、そんなに美味しいものではありませんでしたが、キルギスタンの伝統食が食べられたので満足。
うどんの代わりにホカホカの炊きたての白いご飯だったら美味しかったのかも。

飲み物は、アゼルバイジャンで飲んで以来はまっている「コンポート」を頼みました。
コーカサスでは、もも、杏、チェリーやぶどうなど、あらゆる種類の果物を使ったコンポートがありましたが、中央アジアでは「アプリコット」一辺倒の様子。
この暑さの中、ほんのり甘くスッキリした味わいが喉の渇きを潤すのにちょうどよく、あっという間にジャグに入ったコンポートを三人で1本飲み干し、もう1本追加で頼みました。
ウェブ記事中で紹介されていた、ヘルシーで最近女性に人気があると言われている「アシュランフー」が気になっていたのですが、ないと言われました。残念。
お会計は、三人で飲んで食べて7ドル位でした。安っ!!

焼きたてのナンがたくさん

お店の真隣の屋根があるだけの場所にはタンドールと呼ばれる石造りの釜が並び、カフェ店内で出すナンを焼いていました。どおりででナンが美味しかったわけだ。パン好きな娘は一人で半分くらい食べていました。そのお陰でナンだけでお腹がいっぱいに・・・


ビシュケクの台所、オシュマーケット。夏はスイカとメロン



その後、ベシュバルマク・カフェエリアから炎天下の中を歩いて、ビシュケクのオシュマーケットへ。カフェからマーケットへは1本道を歩くこと15分弱。


マーケットのあるエリアの道端では、夏真っ盛り、今が旬のスイカとメロンが大量に売られていました。スイカもメロンもボール型と言うよりは、ラグビーボールに近い俵形で、どれもものすごく大きい。。。
そのスイカとメロンがライトバンの前に山高く積み上げられています。

オシュマーケットは旬の野菜やフルーツのお店、肉類、乳製品類などの食料品、日用雑貨から洋服までが所狭しと並んだインドアと一部青空マーケットです。


マーケットの中には、普段見かけないような珍しいものもたくさん。
乳製品売り場にあった白いボール上のものは、恐らくモンゴルで食べためちゃくちゃ硬いチーズかな。牛乳を沸かした時にできる膜を固めて干したものだと思う。
乳製品売り場の大きさからも、GDPの約3割を占めるキルギスの主要産業が酪農ということがよくわかります。



市場は、地域の人々の生活が垣間見れる興味深い場所ですが、ここのマーケットは、隅から隅までじっくり見て歩いたら数時間はかかりそう。


キルギスの飲み物といえば


街のあちこちでは、ショロ・スタンドと呼ばれる暖かい時期にだけ屋外に出没するという冷たい飲み物が路上のスタンドがありました。


パラソルの下のテーブルの上には、2ー3種類の大きなウォータージャグが並べられています。デフォルトは、赤と青の2種類のドリンク。どこのスタンドにも必ずあります。

青いジャグに入ったTAH(タン)は、乳白色で塩味の微炭酸飲料。発酵しすぎた塩味のサラっとしたラッシーといった感じの味。
赤いのは、Максим(マキシム)と言う大麦を発酵させた酸味がある微炭酸でミルクコーヒーみたいな見た目の飲み物。これが結構癖のある味で飲みにくかった。ビール酵母でできたエビオス錠をそのまま液体にした感じ。。
КВАС(クワス)と言うロシアや東欧などでよく見かける、黒パンを発酵させた飲み物。マキシムに似た系統の味ですが、ビール酵母の味はほんのり。こちらは爽やかな味で美味しい。

サイズは、大小2種類のカップかペットボトルから選び、飲みたいものを選ぶと売り子さんがジャグから注いでくれます。値段は、一番小さいカップで15セントくらい。


一番小さいカップで全種類飲み比べ、琥珀色の微炭酸味、ビールの麦芽味がほんのりするクワスが一番美味しく、娘がもっと飲みたいというので、次に見つけたスタンドではペットボトルで購入。

それにしても日中は暑すぎ。
炎天下の中をこれ以上歩く気力もないので、宿に戻ることに。マーケットから歩いて10分ほどの歩いて宿に戻ると、キルギスタン親子がいたので、また我が家三人と親子の五人でボードゲーム、スプレンダー三昧。日中はエアコンンが入った涼しいラウンジで過ごすのが一番〜。

散々遊んだ後、やっと涼しくなってきた夕食の時間近くにまた外に出かけることにしました。18時頃にYandex呼び、宿を出て、キルギスの中心部にある広場まで行き、そこからぶらぶらしながら目当てのレストランまで歩くことにしました。


ビシュケクで人気のキルギス料理レストラン


夕暮れ時のビシュケクの街を歩きながら、途中でおみやげ屋さんをのぞいたりしつつ、レストランへ。
今日のレストランは、カフェ・ファイザ。キルギスというか中央アジア料理のお店です。
地元の人にも人気のお店なようで、ひっきりなしに車が出入りしていて駐車場は満車。お店の入り口では、テーブルが空くのを待っている人が何組かいました。ただ店内が広く回転も割と早いので、2−3分待ったところでわが家も空きテーブルを見つけることができました。店内には、旅行者らしき西欧人の姿もちらほら。ここのお店には、英語のメニューもあって観光客対応もバッチリです。


人参のサラダ、キャベツのサラダ、揚げミニ・マンティ、ラグマン、昼間のカフェにはなかった「アシュラムフー」があったので頼んでみました。酸味のある冷麺といった感じの味。人参のサラダは、ニンニクが効いてて美味しかったです。家でも作れるかなぁ。


飲み物にはコンポートとお水を頼み、あっという間にコンポートを飲み干したので、また追加注文。
もちろんお値段も安い!三人でお腹いっぱい食べて合計10ドル位でした。
中央アジアの料理は、シルクロードを通して色んな料理がミックスしている感じ。
地理、歴史的にも中国やトルコ、そしてロシアの影響を受けているのがよく分かります。



中央アジア料理のメニュー。値段も安い。
ラグマンは140ソム(2$)。

この時期、夜8時でもまだほんのり明るいので、満腹になったお腹をさすりながらお店から歩いて帰りました。
日が沈み始めて暑さも落ち着き、歩くには快適な時間です。

宿泊先ホステルのすぐ側にあるビシュケクで一番大きいスイミングプール、ドルフィンまでは、車通りのない緑の遊歩道が延々と続いています。夕涼みする人たちを横目に約30分ほどの道のりでしたが、夕方の涼しい風が心地よかったです。
旅の間は、毎日たっぷり歩いて(食べて)健康的!


0 件のコメント:

コメントを投稿