2015年11月12日木曜日

【子連れでギリシャの旅】世界遺産パルテノン神殿と子連れで行きたいアテネ観光5ケ所

子連れギリシャ、今回の旅の最終目的地のアテネで迎えた朝です。
昨夜は隣の部屋のテレビの音と明け方に寒くて目が覚めました…。
アテネの宿は、アクロポリス・セレクトという名の通り、あのアクロポリスの丘は至近距離、駅から徒歩2〜3分、といういわゆるビジネスホテルです。
アクロポリスの丘の南東側エリアは雰囲気も落ち着いた感じです。

まずは起きて朝食。比較的早い時間だったため、ブレックファーストルームにいるのはアメリカ人のおじさん、おばさんが多かったです。でも、赤ちゃん連れの女性もいました。 やっぱり宿で朝食を食べる方がラクチン〜。
というわけで、今日は、アテネの市内観光
アテネといえば、世界中の人が知っている世界遺産がある世界最古の都市。
紀元前は学問の中心地であり、民主主義発祥の地でもあります。そしてかつてはヨーロッパの政治の中心でもありました。過去には隆盛を極めた大都市であったのに、なぜ、経済破綻するハメになったんでしょうか…。

教科書で見たことあるよ、この風景。



その1) アクロポリスの丘

まずは、アテネに来てここをおとずれない人はいないでしょう。先ずは世界遺産『アクロポリスの丘』へ!
ガイドブックには、世界中から観光客がやって来るので『朝できるだけ早い時間に訪れるべし』と書かれていたので、家族3人意気込んで、オープン時間の8時半を目指し朝食後すぐに出発!!

とは、やっぱりいかないのが、子連れ旅…。
結局、何だかんだでホテルを出たのが9時。ぶつくさ文句をいう娘をたしなめながら、アクロポリスの正門入り口に到着した時には、すでに10時近い時間でした…。

アテネ市内の中心にあるので、見晴らしがいい!
かろうじてまだ9時台なのに、ツアーの団体さんですでにいっぱい…。すでにアクロポリスの丘を見た帰り道の人すらいます。
数々の絶景ポイントでは、写真を撮るにも階段を上るにも、すでに列ができていました…。
「早く行こう!」とはりきってただけに、我が家全員、この人の多さに意気消沈。

が、しかし!!!

今日は月始めの日曜日ということで、なんと入場料無料。
ツイてる!!

丘の頂上はものすごい風が吹き付けてきます

ところどころにある絶景ポイントで写真を撮りつつ、ツアー団体さんの間を縫いアクロポリスの丘を登ります。
えっちらおっちらとやっとパルテノン神殿のある丘の頂上に…。

そこで待っていたのは、
素晴らしい景色!!
と、
ものすごい強風…。

丘の上だけに吹き付ける風の強さも半端なく…。傘とか持ってたら絶対ムリ。
一瞬で飛ばされます。

柱をくぐって更にその大きさを実感。

それこそ神殿の石柱が飛ばないかと心配になるほどの強風でしたが、世界一有名なギリシャの世界遺産『パルテンノン神殿』のこのスケール感。

1本の柱の直径は2メートル近くあって、その高さは10メートル以上。
掛けること合計46本の石柱が丘の上に建ってる姿は、壮大です。

色んなところを旅していると、写真で見たのと違って、思っていたよりも小さいな…と感じる事が多かったりするのですが、

このパルテノン神殿に関しては、
想像以上に大きかった!!!!
これはねぇ、このスケール感は、実際に行って見てみないとわからないなぁ…と思いました。

写真で見るとそんなに大きいと思えませんが。

強風が吹きつける中、何千年もの大昔に『どうやって巨大な大理石の塊を同じ形に切り出したんだろう?』とか、『どうやってこんな高いところに積み上げたんだろう?』とか、素ボクな疑問がいくつも浮かび上がってきます。

なんども言うように、実際に見てみないと、このすごさがわからないと思うのですが、もう本当に、ただただ、

『スゴイなぁ〜』

のひとこと。

その2)古代アゴラ

その後、アクロポリスの丘を降りプラカ方面へ降りていくと風もおさまり、今度は『古代アゴラ』があります。
アクロポリスの入場券でここも観れるので、古代の街並みに興味がある人、遺跡好きな人はぜひ時間をかけてごゆるりと…。
古代の公共広場(アゴラ)を抜けてギリシャ彫刻がたくさん並ぶ博物館を見て…。
この博物館の回廊に並ぶ彫刻は圧巻でした。
この彫刻たち、彫りの深い顔立ちだからか、鼻がほとんど全部欠けてます。でも古代の彫刻がこんなに綺麗な形で残っているんだ…と考えると、すごいことですよね。



古代アゴラの門を出た目の前にあるカフェで、ちょっとお茶タイム。
いつもの『グリークコーヒー、シングル、ミディアム・スイート』を飲みながら、通り過ぎる人を眺めて休憩。娘はしぼりたてのリンゴジュース。コーヒーより高いです。

トルココーヒーみたいに底にドロのようなコーヒーが残るギリシャコーヒー。
銅製の極小ミルク鍋のようなところにコーヒーが入っていて、
カップに上澄みを注いで飲みます。
お水はもれなく銀色のピッチャーに入ってサーブされます。
カフェはおじさんばっかりだったなー。


日曜日のせいか地元の人でごったがえすプラカ地区。今日はアンティークマーケットの日らしく、あちこちに骨董品やが出ていました。とんでもないガラクタから銀食器や家具まで色々。フランスとかロンドンのアンティークマーケットよりもお手頃な値段ありそう…。一人旅だったらゆっくり見たかったなー。子連れだとそうもいきません。

その雑踏を抜けて、青果市場のある中央マーケットまで足を運びましたが、なんと今日はお休みでした。
ちょうど地図を見ると、この中央マーケットの近くのお店でランチを食べれそうな場所があったので行ってみることにしました。


その3)ギリシャ・ドーナツ!!

地元の人に笑われながら写真撮影。
娘ドーナツを盗み食いするの図。
中央マーケットから歩いてすぐ、歩行者天国になったショッピング街にある
Krinosというカフェテリア風のお店は、 loukoumades(ルクマデス)というギリシャのドーナツで有名な場所なようで、お客さんはほとんどの人、というか、ほぼ全員、目測で98%くらいの人がこのルクマデスというドーナツを頼んでいました。

ちなみに、お店には、ドーナツの他は5種類くらいのパイやペストリーしかありません。
セルフサービス式で、トレイをもってみんな次々とドーナツをのせてもらっている中、
ソーセージパイとチーズパイ、そしてみんな食べてるドーナツを頼みました。


ソーセージパイもチーズパイも美味しかったですが、
このギリシャのドーナツ!

これがめっちゃ美味しかった!!

みんなが頼んでいるだけのことはある。

1皿にドーナツ6つ。
ふわふわとした食感の生地の揚げたてドーナツに、はちみつとシナモンパウダーがかかっているだけのシンプルなものですが、これが感動するほど美味しい!!

あまりの美味しさにもう1皿追加しようかと思ったくらい。
でも、ギリシャ旅行の間、毎日食べ過ぎなので涙をこらえてガマンしました…。
ちなみにオプションで生クリームとかチョコレートソースも添えられる模様。

その4)ハッピートレイン乗車

その後、シンタグマ広場に戻ったところで、アクロポリスのあたりでも見かけた、子ども受けしそうなHappy Trainという観光用の路面電車の発着地点を発見!
乗ってみようということに。1周約1時間くらいで、大人6ユーロ、子供4ユーロ。

これがまた意外なことに、かな〜り楽しかった!

このハッピー・トレイン、電車型3連結のゴルフカートのような感じで、かな〜り細い路地裏をずんずん進んでいきます。
タベルナのテーブルや椅子ギリギリのところを結構なスピード通り過ぎるかと思えば、大きな車がビュンビュン走る3車線の大通りを進んでいったり、スリル満点。

車1台通るのがやっとな路地裏でしばらく渋滞にはまってしまい、他の車がクラクションを鳴らす間で、みんなを乗せたハッピー・トレインも怒り狂ったように鐘を鳴らしていました。

さっきまで着ぐるみ姿で子どもたちに愛嬌を振りまいていたお兄さんが、休憩中にタバコを吸ってる所を目撃してしまったような気分になりました…。



その5)アクロポリスミュージアム


レゴで作られたアクロポリスの丘に、
子どもたちだけでなく大人も興味津々。

シンタグマ広場にもどったハッピートレインを降り、今度は歩いてアクロポリスミュージアムへ。ブラブラ歩きながら20分くらいでしょうか。

このミュージアムはよく考えて作られているなーと感心しました。
特にアクロポリスの丘に登った後に訪れるのがオススメです。
アクロポリスの丘に登って実物を見ているだけに、すべてが興味深く鑑賞できました。
いや、逆の方がいいのかな??わかりません。
実は、本物の多くはロンドンの大英博物館で見れます…。

ちょうど夕方の時間にかけて訪れたので、ミュージアムからはライトアップされた神秘的なパルテノン神殿が見えました。
特に、ミュージアム内のレストランからはバッチリ綺麗に見えます。
11月初頭なので、午後6時くらいにはこの夜景が望めました。金曜日は夜10時、土日は夜8時まで開いてるので、ここでディナーを食べるってのもあり。

というかこのミュージアム、本当にうまく設計されています…。

アクロポリスミュージアムの建物は、
夜の方がライティングで綺麗に見える気がします。

丘の上にライトアップされたパルテノン神殿が見えます。
夜はさらに神秘的に見えます。


その後、アクロポリスミュージアムに来る道すがら、夜ご飯はここがよさそうと目星をつけていた場所があって、そこへ行ってみました。
タベルナScholarhioは、ぶどうの木のツルが絡まって雰囲気もよさげ、お店の前に出ていたメニューをチェックしたところ、とても良心的な価格でした。


ブドウのツルが絡まるテラス席が素敵な感じ!

中に入ってみると、実は、このお店人気のセットメニューのようなものがありました。

20種類のギリシャ伝統料理メニューの中から5品選べ、これにパンとドリンク、デザートがついて、大人二人で20ユーロ。
わが家は、グリークサラダにムサカとザジキ(ヨーグルトときゅうりのディップ)、 小魚と小イカの唐揚げと、娘がいるので飲み物は水をチョイス。これで足りなければ、追加で単品を頼もうということにしました。


木の板でできたメニュー。

結果、家族3人でちょうどいい量でした。
唐揚げもカラッと揚がってて美味しかった!
テラス席に座りましたが、店内も雰囲気があってなかなか良かったです。
カジュアルな感じなので子連れももちろんOK。人気があるのかお店は満員でした。

どこも料理はヘルシーで美味しいギリシャですが、まだ店内での喫煙可ってところが、ちょっと惜しい。

明日は明後日の早朝フライトに備えて空港ホテルに移動します。


【子連れでアテネの旅】ギリシャのグルメ食材を探せ!食いしん坊はここをチェック!

子連れ海外旅行に役立つ旅の小技から各国情報まで、ロンドンから子連れ旅情報をお届けします。



***アテネの子連れ旅情報***
アテネ・ギリシャ
街の子連れに優しい度 ★★

今までテレビなどでギリシャの報道を見てきましたが、何てことないごくごく普通の街でした。危険な目に会うこともなかったし、感じたこともなかったし。逆に思ったより安全な国だなあと思いました。
とはいえ、スリや置き引きなどの軽犯罪や車などの交通には気をつける必要がありますが、それはどこの国も同じかな。

子ども向けの特別なサービスなどはありませんが、子どもにはみな優しい国民性なのか、子どもの扱いに慣れた人が多く、娘は色々な人に話しかけてもらったり、頭を撫でてもらったり。ギリシャ人の温かさに触れることができました。
サントリーニ島は大人向けの島でしたが、場所を選べば子連れでも十分楽しめるかと思います。
ギリシャは、ビーチへ行ったり大自然にも触れることができて、子ども連れの旅先には、とてもよいところだと思います。
アテネの宿泊先
アクロポリス・セレクト

宿の子連れに優しい度 ★★
ロケーションが良く値段も事前に予約すると安い!
アクロポリスの丘まで歩いていけるホテルです。地下鉄アクロポリ駅の1つ先、シグローフィックス駅から歩いてすぐ。この駅はエレベーターやエスカレーターが付いているので、重いスーツケースを持っていてもラクです。
部屋は広くはありませんが、綺麗で清潔です。5歳までは無料でエキストラベッドを用意してくれ、子どもの朝食代も無料でした。


朝食はごくごく普通のよくあるメニューでしたが、やはり朝食付きだとラクです。
わざわざ外出しなくて良いし、必要な量だけ飲んだり食べることができるので、家族3人だと結局安くすみます。また、頼みすぎて食べきれない…といった心配もいりません。

ただこの手のホテルにありがち、部屋の壁が薄いのか、隣の部屋のテレビの音や話し声が聞こえます。気になる人は、事前に静かな部屋をリクエストするといいかもしれません。ちなみにバスタブ付きですが、お風呂の栓は付いてません。レセプションに言うと、お風呂の栓をくれます。排水設備が悪いのか、お風呂のお湯を抜くときにゆっくり少しずつ抜かないと、排水溝からお風呂の水が逆流して来るので要注意!


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赤ちゃん用品の充実度(手に入れやすさ):★
EU内なので、大きなスーパーや薬局に行けば普通に色んなものが手に入ると思います。
意外に街の中心地には、大きなスーパーがあまりないので、ちょっと割高ですが小さなお店や薬局で買うことになると思いますが、当然ながら品揃えにも限りがあります。
石畳や段差が多いので、小さなタイヤのストローラーは押しにくいかもしれません。
アクロポリスの丘は、足元が悪いので、抱っこ紐で対処したほうがいいと思います。
トイレは飲食店やミュージアムに入った時、あとは大型のホテルに飛び込むとか…。
オムツ替え台があるところは少ないと思います。


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