2018年10月3日水曜日

【子連れでウクライナの旅-1】キエフでトランジット30時間、子連れでどう過ごすか?

イースターホリデーにコーカサス(アゼルバイジャン)へ行くためには、キエフで飛行機を乗り継ぐのが一番安かった。
という理由だけでキエフに来たわが家。
ちなみに、家族誰もウクライナ語及びロシア語は話しません。

昨日は、古き良きソビエト連邦時代を呼び起こさせるキエフのホテル、Natsionalny Hotelにチェックインしたのち、先ず一番にメールで届いたアゼルバイジャンのビザをレセプションでプリントアウト。
何はともあれ、これでこの先の旅はひと安心。
ということで、その後、約30時間のキエフでのトランジットタイムを使って、
さっそくキエフ観光にゴー!


【世界遺産ペチェールスカ大修道院】
ホテルからてくてく歩いて世界遺産に登録されているペチェールスカ大修道院へ。 太陽が出ていて温かいものの、所々まだ積雪の残る春のキエフ。




ホテルを出てから歩くことおよそ20分。微妙なバランスの社会主義的な無機質な建物。



その少し先には道路横断するための地下道があり、中は商店街となっていて、すれ違う人の手には、紙コップ山盛りに入ったトウモロコシ。
なんか美味しそうだなーと思ってキョロキョロしていたら、ある露天でおばちゃんがとうもろこしを売っていました。

ただのコーンという素朴なスナックながら、溶けたバターの匂いがしていてすごく美味しそう。
身振り手振りで、そのお店のおばちゃんから
買おうと思ったら、

「10分待て。(多分)」と。

周囲の状況から判断するに、どうやら肝心なとうもろこし(冷凍)が準備できていないから。
というようなことらしい。

うろうろ他のお店を見て、さほど広くもない商店街を一周して戻ってくると、おばちゃんは、おもむろに解凍されたとうもろこしのつぶを鉄板にのせ、そこにバターと塩、砂糖をふりかけ、手際よくチャッチャッと金属のヘラのようなもので軽く炒めて紙コップに入れてくれました。

なんてことないスイートーコーンですが、アツアツでほんのり甘くてめちゃ美味しい!

小腹が空いていたので、このじんわりとした甘さとバターのクリーミーさがなんとも言えず。

で、ものすごく高い戦争記念碑を横目に小高い丘からキエフの街並みを眺めつつ、到着したペチェールスカ大修道院。



この日はちょうどドンピシャ、イースターサンデーにぶつかっていて、何と閉まってました....。

ガックリ。

敷地内は結構広いので、一通り探索。


【世界で一番地下深い駅】

気を取り直して、帰路もまたてくてくと歩き、今度は、行きしな通り過ぎた世界で一番地下深い駅と言われている最寄りの地下鉄Arsenalna駅へ。

駅でチケットを買うと、丸い形をした青色のプラスチックのトークンのようなものを渡されました。一人二十円ほど。安いなー。
それを改札に入れて中に入ると、ゴゴン、ゴゴン〜ともの凄い音がするエスカレーターへと乗客が次々と吸い込まれていきます。
しかも高速。。。


わが家もまるでジェットコースターに乗っているかのようなエスカレーターに順に飛び乗ると、全く階下は見えません。見えるのは向かい側の上りのエスカレーターに乗る人とわが家の前に乗っている人たち。そしてその中央の分離帯にある丸いライトの光のみ。
地階に到着するまでにおそらく5分はかかったと思います。

キリル文字を何とか解読し地下鉄二駅乗ったところで、次は、19時開始の事前にネットでチケットを購入していたバレエを見に、ナショナルシアターへ。


【キエフナショナルシアターでバレエ鑑賞】

開場まえにサクッと何か食べようと思ったのですが、シアター周囲にはめぼしいお店が見つからず。結局シアター内で何か食べようかということに。

シアターに入ると、めっちゃくちゃ綺麗に着飾った人たちでいっぱい。
結婚式とかそういうレベルで老若男女ともに、皆、気合が入っておりました。
わが家三人も、一応はこざっぱりとした格好はしてきたものの、かなり浮きまくってました。
わが家含めてカジュアルな服装の人は一目で旅行者ということがバレバレ。。。
お互いに目配せする感じで。。。



ちなみにこの日は、キエフバレエ団のプリマドンナElena Filipievaのショウでした。
バレエ自体は見るのが好きですが、そんなに詳しくないのと、ウクライナ語だったので詳細については良くわかりませんが、短い演目がいくつかある構成でした。
Elenaがディレクターって感じだったのかな?



19時開演前にシアター内でオープンサンドを軽くつまみ席へ。
キビキビとしたキレのある動きのバレエダンサーたちの舞台は、とても素晴らしく。その鍛え抜かれたしなやかな体つきを見ているだけでも飽きませんでした。

ちなみに、最近ヨガをやってるママとダディにとって、ダンサーたちのあのポーズやバランスは、ウルトラC級な技にしか見えませんでした。
実際やって見るとわかるけど、片足上げてまっすぐ立つって、実はかなりの難易度ですよ。やっぱ、すごいよ。

元々ノリの良い娘は、合い間合間で観客席と一緒になって「ブラボー!」とか言いながら見ていましたが、19時開演、インターバルを2回挟んで終了が21時半予定と、いくらイギリスとの時差が2時間あるとはいえ、昨夜ワルシャワでの夜もなんだかんだで遅かったのもあり、さすがに娘は、後半になると眠さに耐えきれずコックリと居眠り。
でもなぜか開場内でブラボーの声と大きな拍手が湧き上がるたびに、ムクッと起き上がり一緒に拍手をし、また寝落ちする。
というのを何度か繰り返していました。。。

そんなこんなで最後の舞台挨拶がめちゃ長かったのと帰りの劇場の混雑を考え、少し早めに開場を後にしました。

そうそう、このナショナルシアターですが、サークル席の比較的いい席にも関わらず、何と三人で30ポンドほど。一人の値段じゃありませんよ、三人で、です。
ロンドンで一人30ポンドじゃ2階の一番後ろの端っこの席とかが良いところ。

キエフに訪れる機会があれば、ぜひ一度行ってみてください。
ナショナルシアターの絢爛豪華な建物内部を見るだけでも一見の価値あり。

シアターを出た後、何か食べよう。と街の中を歩きましたが、
そうだった、今日はイースターサンデーの夜。
祝日につき、もうすぐ閉店時間でキッチンを閉めてしまったとかいうお店ばかりで、結局食事にありつけず。。。
そのまま歩いてホテルまで帰りました。


キエフでのホテル、Natsionalny Hotelは、社会主義の香りが漂う素敵なインテリアでセプションも事務的な感じ(そういう文化なだけで、決して悪気はないんだけどね)。
来たぞぉーロシア語圏!と旅情をそそる宿でした。


ホテルのロビーにて

世界遺産に世界一の地下鉄、そしてウクライナ一番のバレエと、かなり中身の濃い半日でした。
結局、食事はとうもろこしとオープンサンドのみと
美味しいものが食べられなくて、消化不良のキエフ滞在だったので、明日は何としても美味しいものを食べたい!


明日は、夜21:00のウクライナ航空の便でアゼルバイジャンのバクー空港へと向かうので、キエフ滞在時間はまだ約1日あります。

0 件のコメント:

コメントを投稿