2019年7月1日月曜日

【子連れで北イタリアの旅 3】車なし!バスとフェリーでコモ湖をめぐる1日

親子三世代北イタリア紀行の2日目。
初日は色々ありながらも心臓破りの坂と階段を登り、無事に絶景の宿にたどり着きました。( =>【子連れでイタリアの旅】ミラノ・マルペンサ空港からコモ湖まで

今日は一日コモ湖周辺の小さな町をめぐる予定。






事前に調べておいた通り、


C10のバス → Villa Carlotta(ヴィラ・カルロッタ)というお屋敷を見学 →
C10のバス → Menaggio(メナッジオ) →
フェリー → Varenna(ヴァレンナ)→
フェリー → Bellagio (ベラッジオ)→
フェリー → Moltrasio(モルトラシオ)の宿へ戻る

という予定。
本日は曇り空。おまけに昼頃から雨模様の様子。

モルトラシオから

コモから出ているC10のバス停は、滞在先と村の中心部とのちょうど中間辺りにあり、朝晩の通勤時間帯は大体30分に1本、あとは1時間に1本くらいの頻度。昼間の時間帯はバスの本数が少なくなるので、あらかじめ時間を調べておいたほうが良さそう。
ということで、また坂道を下って調べておいた時間のバスに乗るためにバス停に向かう6名。
バスに一本乗り遅れるとその日の予定が台無しになるので、早めに行動!ということで、車通りの激しい幹線道路沿いにポールがポツンと1本立っているだけのバス停。アジア人女子6名、ビュンビュンスピードをあげて来る車をよけるかのように1列に並んでバスを待ちます。コモから来るバスは、定刻を10分過ぎてもなおやって来る気配全くなし。

まぁ女子が6名もいるので話題は尽きませんが、幹線道路に一列に並んで30分も待っていると、さすがにどうしたものかと心配になり始め。予定を変更して、さらに坂を下った船着場からボートで行こうか?といい始めた頃、

「キ、キターぁ!」
これで素通りされたらたまらんと、バスに向かってみんなで大げさにアピール。結局40分と大幅に遅れてきたバスに乗り込みました。乗車時に運転手さんに運賃を払おうと思ったら「降りるときに払って」というので、そのまま空いている座席に座りましたが、車内は数人しか座っておらず、6名全員バラバラに想い想いの席に着きました。

湖に沿って北へ、40分の遅れを取り戻すかのようにスピードを上げて走るバス。東側には青い湖、西側は湖を見下ろす斜面にそびえ立つ豪華なヴィラ。バスに乗ってるだけ十分に観光気分。

ヴィラ・カルロッタ

モルトラシオを出てちょうど1時間弱くらいバスに乗ったところで、ヴィラカルロッタに到着。降車時にバス代を払おうと思ったら、運転手は外を指差し、あそこで払ってくれと。『どこ??』探してもそれらしき場所がなく。結局バス代は払わず、まあいっか!と、そのままヴィラ・カルロッタのチケット売り場へ直行。入場料は、大人10ユーロ、65歳以上は8ユーロ、学生は(6−26歳)5ユーロ。
ちなみに、家族割引(大人2+子ども)は20ユーロなので、こちらを利用しました。




17世紀後半に建てられたヴィラ・カルロッタ。湖面に面した真っ白なお屋敷で、ミラノの政治家が所有していたそう。その当時に集められた美術品や工芸品、よく手入れされている広大な庭園が一般公開されています。

当時を偲ばせるエレガントなインテリア、窓の外に広がる光り輝く湖、建物に続く前庭には、たわわに実るオレンジやレモンの木々、また鮮やかな色合いの季節の草花が咲き乱れています。
女子6名この光景にうっとり。

メナッジオからヴァレンナ

この楽園の様な風景を背に、次の目的地に向かうためにバス停に行くと、ちょうどバスを逃したばかり。次のバスまで、また30分待ち。でも、今度は湖の前のベンチに座って、美しい湖を眺めながら。待ち時間もあっという間でした。

ほぼ定時に来たバスに乗り込み、また素晴らしい景色を眺めながら、メナツジオのフェリー乗り場まで。今回はバスを下車するときにお金をちゃんと払いました。

バス停から数分歩いたところにフェリー乗り場があり、タイミングよく10分後に来たカーフェリーでヴァレンナに向かい、そこでお昼を食べようということになりました。
このフェリー、車輌メインのフェリーで船内は吹きっさらしでめちゃくちゃ寒い!
しかも、わずか15分ほどの距離のフェリーに乗っている間にポツポツとし始めて、ヴァレンナに到着する頃には小雨に。


ヴァレンナの水際の遊歩道を歩き始めたら雨脚が強くなってきたので、適当に見つけたレストランでランチ休憩。
イタリア料理においては、さすがにそこまで不味い食べ物に当たることはなく。

町の中を歩いたりお屋敷を見たりしたかったのですが、生憎の天気なので早々に切り上げ、次の集落へ向かうためにまたフェリー乗り場へ戻りました。

ベラッジオへ


次に向かったのは、ベラッジオ。叔母が行ってみたいと言っていた小さな集落で、コモ湖にやって来る観光客の大半が必ず訪れる場所です。
ヴァレンナからフェリーで15分ほどの対岸にあるベラッジオまでは、晴れていれば湖を背景に綺麗な景色が待っていたのでしょうが、残念ながら雨はまだ降り続いていました。





ちょうど雨脚が弱まったのと同時にフェリー乗り場を出て石畳の続く街の中へ。
そこからさらに周辺の古い建物なんかを見て探索したかったのですが、また雨が降り始めまた湖畔のせいか寒く、結局次のフェリーの時間を見つつ、アーケードの中にあるバルで暖かい飲み物を飲んで休憩するだけとなってしまいました。



モルトラシオへ

コモ方面へ行くフェリー出航の時間になり、また雨の中フェリー乗り場へ。
今度は、客船でモルトラシオまで、のんびり約1時間の道のりです。
フェリーから湖畔に並ぶセレブ所有の別荘を眺めながら、ゆったりとした時間を、、、なんて事にはならず。
船内の売店で買ったベーコン味のスナックを食べながら、ガールズ最年少の娘を中心に「何の形か?」当てっこゲーム。「このスナックの形は何に見えるのか?」という大人は想像力全力で働かせて当てなければいけないこのゲーム、最初は子ども相手の即席の暇つぶしの遊びでしたが、何気にみんなクリエーティブなメンバーだったためユニークな回答が続き、いつしか6名全員が白熱。





当てた人がこのベーコンスナックを食べられる、というルールで最初は美味しく食べていましたが、塩気が強く味が濃いこのスナックに(ビールのおともに最適)段々嫌気がさし始め、最後は、当たった人がベーコンスナックを食べるという罰ゲームと化していたのでした。。。



めちゃくちゃ盛り上がりましたが、周りの人にうるさい東洋人、と思われていたかと。。。

と言うわけで、外の景色を楽しむ間も無く、1時間の船の旅はあっという間に過ぎてモルトラシオに到着。
この頃までにはすっかり雨も上がっていました。
フェリー乗り場から、またヒイコラ言いながら階段を上がり、坂道を登り、そして行きに乗ったバス停のある幹線道路を超え、さらに急な階段を昇ってやっと宿に戻りました。


モルトラシオのメニューのないトラットリア

この日は朝から一日出かけて疲れていたのと、夕食を取りにまたあの階段を昇り降りするのは心が折れる。という事で、宿から一番近い、徒歩5分のところにあるトラットリアへ。

お店に行くと予約なしにも関わらず、6名分のテーブルをすぐに用意してもらえました。
入ってから分かったのですが、このレストラン、メニューがなく全部お任せのみ。
お店の人に口頭で何が出てくるか説明されましたが、流暢ではない店員さんの英語での説明はあまり想像がつかなく、余計にドキドキ(個々の料理の値段もわからなければ、量もわからない)。
家庭的なローカルなレストランなので、そこまで高くないと思いながらも全部でいくらくらいになるのか聞いてみたら、6人で200ユーロくらいと。
それくらいなら、まぁいいかと、覚悟を決めてお料理を待ちました。


結果、どのお料理も美味しかったですが、野菜類が少なかったので、やっぱりメニューから好きなものを選べた方がよかったなぁ。。。
お値段は、6名でワインを1本頼んで200ユーロとちょっとくらいでした。

その後、ツーリスト客が何組か入ってきましたが、皆んなお任せメニューしかないので少し戸惑っている様子で、周りのお客が食べているものを見回していました。
まぁ、この界隈で他のレストランに行こうと思っても、すぐに行ける距離にないので、選択肢がなく仕方がない、のでしょう。

食べきれなかった料理は包んでもらい、お腹いっぱいな6人で仄かなライトに照らされた石畳の小道を歩いて、また宿へ戻りました。
この日も何事もなく無事終了できました。。。

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