2019年7月3日水曜日

【子連れで北イタリアの旅 5】ミラノの王道一日観光

9歳から80歳、親子三世代北イタリア紀行、早くも4日目。

昨日はコモ湖にある絶景の宿を出てからコモの街を散策後、電車でミラノの宿へと移動島しました。(=>コモ湖からミラノへ

今日は今回の旅のハイライトの一つ、名画「最後の晩餐」を朝イチで見て、その後はミラノの主要な観光名所、ドゥオモ、スカラ座を巡る予定です。

ぶどうの粒一つ一つまで細かく彫刻が施されたドゥオモの壁面。
建築に500年かかるのも頷ける。



と言うわけで、今回のミラノの宿のアパート。
バスルームが2箇所あるので、慌ただしい朝に6名いてもすごく便利。
さらに洗濯機があれば完璧だけど、宿近くに何箇所かコインランドリーがあるからそれで間に合うかもしれません。
この日の朝は、オーナーが用意してくれていたフルーツやパン、ジュース類で朝食を取り、8時ピッタリに宿を出ました。

毎回全員のメトロチケットを購入するのが面倒なのと1回ずつ購入するよりもお得なので、昨日スーパーに出かけるついでに駅に立ち寄り予め購入しておいたメトロの2日券(11歳までの子どもはミラノ市内の地下鉄は無料、刻印してから48時間利用できます)を全員に配布。
地下鉄Loreto駅から最後の晩餐の絵があるSanta Maria delle Grazie、サンタマリア教会のあるConciliazione駅までは1番で1本15分弱くらいでした。

「最後の晩餐」を見る

駅を出るとサンタマリア教会への表示が出ているので、その方向へ歩いていきます。
教会前の広場に着くと、予約していた8:45の回のチケットを20分前までに引き換えをしなければならないにも関わらず、チケット売り場の前にはすでに長蛇の列。とりあえず列の最後尾に並びますが、この調子じゃ8:45分の回に間に合いそうもない。
どうしようと思っていたら、「予約済の人はこっちへ来てくださーい」と係りの人の声。
どうやらあの列は当日券を求める人たちだった模様。その後列に並ぶ人たちは、係員に「今日のチケットはありませんー」と言われて蜘蛛の子を散らすように去っていきました。


チケットを予約していたわが家6名は、すんなりチケット売り場に入ることができ、そこでチケット引き換え。チケットは一人につき5枚しか取れないので、ママの妹だけ9:15の回でした。一応、引き換え時にカウンターで「8:45の回に一緒に入れない?」とダメ元で聞いてみましたが、いくらテキトーそうなイタリアでも、世界遺産「最後の晩餐」だけはかなり厳重。やっぱりダメでした。。。
ちなみに、引き換え時に購入者確認のためのパスポート提示が必要とありましたが、ノーチェックで引き換えできました。

引き換え後は、そのままホールに入りドアの前で待機。1回につき30名までの入場制限があり、鑑賞時間は約15分。時間になると、最後の晩餐の壁画のある建物のホールに入ることができます。
ホール向かって右側の壁に、あの世界で最も有名な絵画の一つ、巨匠レオナルド・ダヴィンチ作「最後の晩餐」があります。
あらかじめこの絵にまつわる話や絵画技法、歴史に関する解説を予習しておくと、さらに楽しめると思います。

また、最後の晩餐の正面の壁には、最後の晩餐の翌日、十字架に架けられたイエスが描かれたモントルファノの『イエスの磔刑図』があります。
無宗教の我が家ですが、勉強不足ながらもキリスト教の歴史、特にキリスト教をマーケティングの観点や宗教絵画をメディアとして見てみると、また違った面白さがあるなぁと思います。

最後の晩餐のチケット予約方法

最後の晩餐のチケット予約は詳しく書かれたこちらのサイトを参考にしました。
「最後の晩餐」 チケット予約を詳しく解説【ミラノ】

 我が家の場合は、鑑賞予定日の約2ヶ月前、予約開始当日の販売開始とともにチケットを購入しました。ほんの数時間で残数がかなり少なくなっていたので、事前にチケット購入のための登録などできる限りの準備を済ませてから販売開始時間に臨むことをおススメします。
ちなみに、販売開始時間は回線が混み合って購入画面に到達するまでに順番待ちの表示が出ると思います。30分くらい待ったところで繋がりましたが、購入完了まで時間に余裕をみておいた方がいいです。

最後の晩餐鑑賞後、一人次の回で見ているママの妹を広場のベンチに座って待ちます。
日本人観光客の姿もチラホラ。ツアーで来る人が多いようですが、全部で6名のわが家も言ってみればツアーのようなもんだ。

ドゥオモへの道

お次はドゥオモへ向かいます。最後の晩餐のあるサンタマリア教会からは、町歩きを兼ねて徒歩20分ほどの距離です。
途中、サン・マウリツィオ教会(San Maurizio al Monastero Maggiore)へ寄り道。
元女子修道院だったこの教会が意外に良かった。建物内部がフレスコ画で埋め尽くされていて、見所がたくさんあって面白い。


娘は、動物たちがたくさん描かれているノアの箱舟の絵を興味深くずっと見ていました。そしてキリスト教系の高校に通っていた妹が、突然「この絵は、聖書の中のXXの場面だー!」と、少しづつ蘇る当時の知識を披露。
「ほぉほぉ」っと驚きながらも頷くメンバー一同。時を経て意外なところで役に立つもんだ。。。

教会を出てすぐに可愛らしいディスプレイのお菓子屋さんマルケージ(Marchesi)に遭遇。
なかなかドゥオモまでたどり着きませんが、「朝早かったし、ちょっとお茶して行こう」と提案、店内に入ってお茶とスイーツを注文。娘はここでガッツリ、高級ドーナツを1つペロリと平らげました。
アメリカンを頼んだら、
エスプレッソとお湯の入ったポットが来た。

自分で言うのもなんですが、こう言う嗅覚に優れたママ。
実はこのお店、200年の歴史がある老舗中の老舗、1824年にミラノで創業された現在プラダ・グループが所有するショップで、偶然入ったところが創業当時からある一番古いお店でした。
どうりでパッケージやディスプレーが可愛いわけだ。
昔の雰囲気がそのまま残る小さい店内でしたが、まだ午前中の早めの時間だったからか、親切なお店の人が6人全員一緒に座れるようにテーブルを作ってくれました。(ミラノ市内に3店舗、ロンドンに1店舗あり)

ミラノの大聖堂ドゥオモ
で、やっとドゥオモに到着。

何度かミラノには来ているものの一度も屋上に登ったことがなかったママ。
今回は皆んな一緒に登ってみることにしました。
でも予習していかないと、ここの料金体系がどうなっているのか非常にわかりズラい。

屋上に上がるには、エレベーターと階段があって、どちらを選ぶかで料金が変わります。また大聖堂の中を見学するのは別途料金。
そして、あまり並ばずにすぐ入るためには、大聖堂前の特設仮設チケット売り場でファーストトラックと呼ばれるチケットを購入する必要があります。

話をまとめると、

・大聖堂の内部を見るだけなら.......3€

お得なセットチケット
(大聖堂内部と屋上の2箇所に行くならセットで買ったほうが安い)

・大聖堂内部見学と屋上に階段であがる DUOMO PASS STAIRS....... 13€
・大聖堂内部見学と屋上にエレベーターであがる DUOMO PASS LIFT....... 17€
・FAST TRACK PASSはエレベーターで屋上に上がれて.......25€
(子供料金は全て約半額くらい)


元ガールズたちとママの3人はエレベーターのチケット、その他3名は階段のチケットを購入しました。ちなみにファミリーチケットは、大人2名に子供2名(または1名)でさらに割引がありました。

FAST TRACK PASSを除いたチケットは大聖堂の向かいにあるミュージアムショップでチケットを購入することになります。
が、まず機械で整理番号をゲット。観光客で混雑した店内で、窓口に自分の整理番号が表示されるまでひたすら待機。
と、時間帯にもよると思いますが、購入するまでに30分くらい時間が必要です。
事前にネットで購入しておくか、もしくは3日前までにチケットだけ事前購入しておくと、一番効率よく見学できそうです。



チケットを無事購入し、大聖堂内部と地階の遺跡の展示を見て、屋上に上がるために一度建物を出ます。
エレベーターと階段の登り口は別なので、「上で会おう!」と二手に別れます。
元ガールズたちを連れて、エレベーター乗り場から上に登るも、全く階段がないわけではないので要注意です。「あらあら大変だわぁ〜」と言いつつ登るガールズたちと息を弾ませながらやっと屋上に出て一息入れて眼下に広がる眺めを見ながら、先発隊の階段組みはどこかと連絡を取ろうも、結局会えず仕舞いでまたエレベーターを降りました。

ガレリアで三回転ずつ

ドゥオモ大聖堂を見たあとは、すぐ側にあるプラダの本店がある世界で一番美しいショッピングアーケードの一つ、ガレリアへ。
とりあえず昼食にしようと、アーケード入ってすぐにあるバーガーキングの入った建物の上にあるフードコートで、サンドイッチを食べて腹ごしらえ。窓からはドゥオモが見えます。
ガレリアの中央に、その昔、馬車が方向転換するのに使った十字路があって、十字路の真ん中に雄牛のモザイク画があります。
その雄牛の上をで、かかとを軸にくるりと3回転すると「幸福になれる」という言い伝えがあるそうで、観光客が一人ずつ順番にくるくる回っていました。
列を作るでもなく、譲り合いながら順番にくるくる回っていたのですが、こういう時に押しの弱い日本人。。。なーんとなく、子供を優先させながら、くるくる回っている中に、インド系のおばちゃん、周りを押しのけて3回転。皆んな上手いこと割り込んで3回転して行きます。
とうとう人混みが途切れるまで、順番に割り込めなかった我が家。。。



少し間が空いた時に、空かさず9歳の娘を先ず投入、娘が3回転し終わると同時に待機中の元ガールズ1名をねじ込み、続いてシングルズ2名を投入。

無事に幸せになるおまじない終了。皆んな幸せになれますように。

スカラ座へ

ガレリアからスカラ座までは目と鼻の先。
正確には、スカラ座の博物館に行ったのですが、
入った時は、ちょうどリハーサル中で、劇場内は照明が落とされていて真っ暗でした。リハーサルが終了した1時間後くらいに、また電気が点いて劇場内のインテリアが見れるというので、時間まで展示物を見てうろうろ。
歴代のオペラ歌手の肖像画には、大昔の肖像画に混じって最近の歌手のものもあったりして、時代は変わっても肖像画自体はあまり変わらずで興味深いものがありました。

リハーサル終了後の明るくなった劇場内は、硬くなり始めた頭でも、ドレープをたっぷりとったベ赤いルベットのカーテンや豪華なシャンデリアなど、昔の貴族たちを想像するには十分な空間でした。

一日歩いて疲れていたせいもあってか、しばらく皆んなでその広い劇場内をぼんやりと眺め、スカラ座を出た頃にはもう5時を過ぎていました。

その後、ドゥオモまで戻りメトロに乗って宿に戻り、朝早くからずっと歩き詰めだったので、また出かけて食事するのは面倒と、スーパーに買い出しに行って夕食の準備。
この日は、お魚のグリルをメインにしました。



明日はミラノ滞在最終日。



0 件のコメント:

コメントを投稿