2019年1月8日火曜日

【子連れでスペイン旅行】サンタンデールで過ごす一日

さて、昨夜スペインはカンタブリア地方にあるサンタンデールに到着したわが家。
スペインの夜はイギリスと違って、遅い時間でも子どもがバルで食事していたり、また1時間の時差のせいもあってか、今朝はすっかり朝寝坊。。。

すでに10時過ぎになっていましたが、先ずはカフェで朝食を食べ、明日のビルバオ行きバスのチケットを購入した後、今日は一日、海岸沿いを歩いて、岬の先端にあるスペイン王室が避暑地として建てたマグラデナ宮殿まで行き、帰り道に旧市街を抜けて帰ってこようというかなりざっくりした計画をたてました。

サンタンデールは、港と山に挟まれるように東西に細長く街が形成されています。
我が家が滞在するのは、主な観光エリアとなる街の中心部の西側にある新市街で、その東に旧市街のエリア、さらにその東が岬となっていて、新市街から岬まで歩いても約30〜40分ほどのとてもコンパクトな街です。


サンタンデールのベイエリア
サンタンデール のハーバー




宿を出てまず始めに朝食を食べようと、昨夜の帰り道に見かけた宿から一番近くにあるち裏通りに入ったバルに入ってみると、一人でテーブルに座り居眠りをしている地元のオジイさんが二人いる昔ながらの感じの超地元バルで、何とも言えずいい感じ!

バル、La Arrancadaでは、昔スペイン語を勉強していたことがあると言うダディが、意気揚々とコーヒー二つに水のボトル、そしてクロワッサンを3つオーダー。それぐらいママもオーダーできるわ!と心の中で思いつつ、無事にオーダーできました。
お店のおじいさんはスペイン語しか話しませんでしたが、きっと夜は息子がバルを切り盛りしてるんだろうな。壁にかけられた写真を見てそう思いました。

小さなトンネルをくぐってサンタンデール 駅前の広場に出ると、バスターミナルは海に向かって左側。白い建物のエスカレーターを上がった2階にチケット売り場があります。
券売機(英語表記あり)で明日のビルバオ行きのALSA社の11時のバスを予約しました。
大人一人6.78ユーロ、子供は4.75ユーロです。明日はグッゲンハイム美術館にあるレストランでのランチ予約を13:30にしたので、12時半、遅くとも13時までには、ビルバオの宿に荷物を置いてレストランに向かえる予定。

これで今日の用事は済んだので、そのまま海岸沿いを歩いてマグダレナ宮殿を目指して歩きます。
ベイエリアの舗装された歩道にはヤシの木が整然と並び、週末土曜日ともあってランニングをする人、散歩をする老夫婦やファミリーで賑わっていました。


こういう公園が何箇所もあるサンタンデール 

このエリアにいくつかある児童公園には、子どもを遊ばせる親子がたくさん。娘も公園を見つけるやいなや一目散に走って行きました。
イギリスでは見かけない遊具があって新鮮だったようで、しばらく遊んだ後、また海岸沿いを東へと向かって歩きます。


「あれ何の建物??」
間違いなく巨匠建築家の建物ですが、名前まで出てこない!
これは、イタリア人の建築家レンゾ・ピアノの傑作、ベイエリアで一際目立つ現代建築「セントロ・ボティン」。
アート、カルチャー系の展示が行われている施設なのですが、この建物、手前には緑の公園、そして背後には海という開放感のある清々しい空間に建てられていて、その美しさにしばらく見とれてしまいました。
外から見るので満足しちゃったけど、中も見ればよかったかな?

さらに歩くと、左手にスペイン大手サンタンデール銀行の本社建物。


「イギリスのサンタンデール銀行って、昔なんだったっけ?」というダディに、すかさず「アビー!」と答えるママ。
その昔、渡英後一番最初に開いた銀行が、2004年にサンタンデール銀行に買収されたAbby nationalだったのです。
口座は既に解約しアビーとは1年程度のお付き合いでしたが、訳もなくこの本社建物に親近感を持つママ。

それにしても、このサンタンデールの海岸沿いの遊歩道は、途中途中頻繁に児童公園があり、子育てするには素晴らしい環境。南スペインに比べると北スペインは経済的にも潤ってるようだし、サンタンデールは治安も良いみたいだし、ファミリーには住みやすい街に思えます。

しばらく歩くと海岸沿いのプロムナードが途切れて今度はビーチエリアに。
天気も良くポカポカとして気持ちのいいサンタンデール 。綺麗なサンドビーチでゴミが一つも落ちてません。タバコの吸い殻でさえ一つも見つからない。本当に一つも。日本のビーチなんて比べ物にならないほど綺麗だと思います。


そして、この砂浜にはウッドデッキの遊歩道がずっと続いていて、犬の散歩をする人、お散歩する人、ランニングする人がいて、そこここに児童公園があってと、サンタンデール市民のために実に良く整備されています。

と思って調べてみたら、サンタンデール は、行政サービスへの新技術(Iot)を導入したスマートシティの先駆者的存在となってるのだそうで、実際にこの街に暮らす市民はハッピーそうだし、街が上手く機能していることが体感できます。




ちなみに娘の靴は砂だらけ。
おまけに波打ち際と平行に打ち寄せる波に濡れないようにと走り周り、もちろん予測不可能な自然の現象、波に捕られ靴はすっかり濡れてます。。。

ビーチ沿いの遊歩道が途切れ舗装された道路に戻ると、そこはサンタンデールから突き出た小さな半島の入り口。この小さな半島の先端に雄大な海を見下ろすようにマグラデナ宮殿が建てられています。
半島をぐるりと一周するように遊歩道があるのですが、向かって左側に行ったすぐのところに小さな動物園や屋外博物館があります。

アシカのみの動物園ですが、この辺の海域は浅瀬が少なくいきなり深くなっているそうで、壁隣はすぐ海という動物園のプールには、天然海水の中で楽しそうに泳ぐアシカが全部で6頭くらいいて、お天気も良い年末ということもあって家族連れでいっぱいでした。



動物園からさらに半周してマグラデナ宮殿にたどり着きましたが、残念ながらはホリデー期間で閉館中。さらにのんびり半周し、半島の入り口付近にある児童公園で娘を遊ばせたのちに、ビーチ沿いにあるレストランで、ポカポカ陽気の中テラスで海を眺めながらイカフライを食べました。


マグラデナ宮殿
児童公園にも子供がいっぱい


帰り道は、波打ち際を歩きたい!という娘をよそに、ビーチと平行してある舗装された道路を歩いて戻りました。これ以上靴に砂が入ると面倒臭い!

街に戻り目に入ったお菓子屋さん。
どこのお菓子屋さんでも見かける、ロスコンと呼ばれる王様の王冠を模した
クリスマスリースのようなリング状のパンは、この時期ならではの伝統菓子だそう。さすがにお試しで食べられるようなサイズではなかったので、代わりに上品な焼き菓子を買って、お店を出るとその場でモグモグ。


https://en.wikipedia.org/wiki/Roscon ;Tamorlan 

旧市街の石造りの路地を歩いていると、Mercadole del este santanderという市場を発見。市場の中は、年末で閉店してるお店もありましたが、いくつかバルがあって結構賑わってました。



元々マーケットに行くのは好きですが、こういった通常の市場の中にフードコートを設けるスタイルは、最近ヨーロッパ各地で見かけるようになりましたが、子ども連れで気軽に入れて美味しいものが食べられ、楽しい感じで良いですよね!



サンタンデール の街並み

旧市街の裏通り

そのまま真っ直ぐ歩いて宿に戻り、夕食の時間までしばらく休憩。
スペインのレストランが開くのはどこも夜20:00と遅く、ちょっと時間がありますが、
きっと地元の人は小腹が空くと、バルに行ってピンチョスなどを食べるのでしょうね。

今回の宿は、とても親切なことに洗濯洗剤タブレットまで完備しているので(これまでで初めてかも)、この時間を使って、娘の砂だらけのズボンを着替えさせ、洗濯機を回しました。ラディエーターに掛けておけば、明日までには乾くでしょう。

20:00近くなって、繁華街とは逆の丘の上の方にあるレストランに行ってみることにしました。歩道のところどころにエスカレーターがあって、上りはラクちん。


目的のレストランには開店10分前に到着しましたが、もちろんお店には誰も居らず。仕方ないので近所をしばらく散策しました。丘の上の方のエリアは、住宅地が広がっていました。

20:00にレストランに戻って中に入ると、飲むのはwelcomeだけど、食べるのは準備がこれからだから40分くらい待って。とのこと。
大人だけなら、まぁ飲んでのんびり待つのも良いですが、子連れなので21:00近くからしっかり食事を取るのは幾ら何でも遅いので(大人でも消化に悪そう。。)、お店を出て繁華街まで丘を下り、いくつかあるバルでピンチョスをつまむことにしました。
クリスマスライトが残るサンタンデールの繁華街

ソフトチーズとパテとの絶妙な組み合わせ

何だか毎日ちゃんと食べてるような食べてないような?
ついつい食べすぎてしまったクリスマス後で、ちょうど良いのかもしれませんが。。。

さて、明日は11時のビルバオ行きのバスに乗ります。
朝はみんな起きられるかな?



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