ネパールといえば、エベレスト。世界で一番高いヒマラヤ山脈が連なる国です。
富士山が標高3776メートルなのに対し、エベレストは8848メートル。
その美しい山脈を街の中から拝むことができるのが、このポカラ。
昨日のように急に大雨が降ってきて、ひょうが地面を叩きつけることもあるなど、山の天気は変わりやすいので、このきれいな山肌を見れるかどうかは、まさにお天気次第。
事前にチェックした天気予報では、昨日と今日は晴れマークがついていたので、きっと素晴らしい景色にめぐり合えるだろう…と祈りながら迎えた2泊3日のトレッキングへ出発の朝。
朝から快晴!
部屋の窓から見える景色は昨日とは打って変っわってクリアです。
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昨日の風景とは大違い |
娘もトレッキングに行くと張り切って早起き。7時ぴったりには宿の屋上にある食堂にいました。朝食は7時から開始だったので、まだ準備がはじまったばかりでしたが、とりあえず娘にコーンフレークなどを食べさせつつ、親はコーヒーを飲み他のバッフェの準備まち。
湖を眺めながら食べる朝食は気持ちが良い!
朝食後、トレッキングのガイドさんがホテルのロビーにやってくるのが9時だったので、とりあえずチェックアウトをし、ホテルに荷物を預けました。
トレッキングから帰ってきたら再度このホテルに宿泊します。
30分ほど時間があったので、歩いてすぐの湖畔を散歩しようということに。湖畔まで歩いてくると、遠くに真っ白な美しい山が見えました。本当に気持ちが良い!
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昨日買い揃えた娘のトレッキングファッション |
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ちょっと見えずらいけど、緑の山の向こうに白い山肌が。 |
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ノラ牛がいるのどかなポカラ |
しばらく湖畔を散歩して宿に戻ると、宿のおじさんが「ガイドさんが待ってるよ!」と。
そこには、寡黙な感じの笑うと布施博(ナツカシイ!)のような菅原文太的なおじさん(多分私たちと同年代か、いや若いかも・・・)が。
この2泊3日のガイドをしてくれるおじさんと、あいさつもそこそこに迎えの車に乗り込み、いざトレッキングに出発!
車はポカラの市内を抜け、ポカラからのトレッキングで有名なアナンプラルートに向かう1本道を走ります。
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山が見える! |
河沿いをしばらく走り、ぐねぐね道を抜けてしばらくたったところで、わが家の3名と文太は車から降りました。降ろされたところはKandeという小さな 集落。ポカラから車で20〜30分ほどだったでしょうか。
今日はここからオーストリアキャンプと呼ばれる場所まで、約3時間の行程です。
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トレッキングスタート! |
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Kandeという村の入り口 |
途中、村の人がバッファローを絞めているのを横目に、山道や階段を歩いていきます。
天気が良いので、結構汗だくになりながら、途中休憩しつつ歩きます。
道行く途中で、会う人に「ナマステー」とあいさつしながら行くと、道の隣に住むおばあちゃんが(おそらくママよりちょっと年上だったりするのでしょうが)、「この杖持って行きなさいー」と娘に立派な木の枝をくれました。
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トレッキングといえど、地元の人にとっては日頃行き来する一般道。 |
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だんだん上まで登ってきた! |
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薪拾いしている地元の人がやってきた |
この杖をお供に、途中休憩をしながら歩いていきます。
が、大人の足だと1時間半程度だというこのルート、甘く見てました。。。。
階段が多くて結構キツイ。完全に息が上がってました・・・。
ポカラからのトレッキングで一番人気のあるプーンヒルまで行くルートを考えていたママですが、心底このルートでよかった・・・と思いました。
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みんなでちょっと休憩 |
何度か休憩をしつつ、約3時間。ちょうどお昼前くらいにオーストリアンキャンプに
到着・・・・。
これがまた素晴らしい景色。汗だくで山道を登ってきた甲斐があった・・と思った瞬間でした。
このオーストリアンキャンプには簡素な宿泊施設と食堂があり、広い野原のエリアを取り囲むようにこの宿泊施設のロッジが建てられています。
昼食どきだったせいか、トレッカーたちが結構いました。西欧人の家族も何組かいて、皆んな外の芝生でごろごろしたり、太陽の光と景色を楽しんでいました。
お昼は、さすがに山の上なので、メニューもそんなになく簡単なものを食べましたが、それでもきれいな山を見ながら、外で食べるご飯は格別。一生忘れられない思い出となりました。
お昼ご飯を食べて休憩した後は、さらに歩いて30分の隣の集落まで。ここで文太は謎の液体(おそらく地酒)を手に入れていました。ママとダディは、ネパールに来てからはまっている、マサラティー、娘はジュースを飲んで休憩。
また来た道を戻り、オーストリアンキャンプに戻りました。
ここで、京都からきていた日本人父子に会いしばらくおしゃべり。
どうやらお母さんともう一人の息子さんは、息子さんの体調が悪くポカラに残っているとのこと。小学校高学年の息子さんと二人でトレッキングにやってきたとのことでした。とても社交的なお父さんで、他の西欧人の方ともいろいろおな話していました。
娘は、色んなお花を摘んできては、一人でせっせとロッジ前の階段の上に並べて遊んでいました。
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シロツメクサでネックレス作り。
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お花やさんなんだそうです。 |
夕日が沈むのを鑑賞しにすぐ近くの丘で待機していたら、娘がまさかの『トイレ!』しかも『大』だというので、慌ててトイレに連れて行きまた元の場所に戻るも、夕日は待ってくれない。ピンク色に染まる空を眺めただけでした。
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夕日待機中 |
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もうすぐ日が落ちる! |
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ここで娘のトイレに・・・ |
夕食はまた食堂にて。かろうじて部屋の明かりくらいは電気がつきますが、もちろん、ガスや電気なんてものはない厨房。まきをくべたかまどのようなところで、次々と注文された料理を調理しています。
そんなのを眺めつつ、隣のテーブルの西欧人若者グループのしょうもない話を聞きながら夜ご飯を食べ、食事が終わると 明朝7時に食べる朝食をメニューから選び、文太と6時には日の出が見れるよと話し、また明日とあいさつをして薄暗い中をロッジに戻りました。
何もすることがない山の上の夜、明日も朝早いと、歯磨きをしてすぐにベッドに入りました。
娘とダディーはスヤスヤと寝ていましたが、ママは、ここ数日カゼで鼻水がずっと止まらなく、夜中も何度も目が覚めてしまいました。
暗闇の中、何度もトイレに行って鼻をかみながら、明日の朝日を見るのはきっとママだけなんだろうなーと思いつつ。
しかし、よく歩いた。娘も無事完歩。明日はどうかな・・・
***ネパールの子連れ旅情報***
オーストリアンキャンプ・ネパール
街の子連れに優しい度 ★
何もありません。あるものは、目の前に広がる山々の大パノラマと大自然のみ。
オーストリアンキャンプの宿泊先:
宿泊用バンガローがいくつかあります。トレッキング費用全部込みにするより、現地で実費清算する方が安く済むようです。
宿の子連れに優しい度 ★
快適さは全くありません。この不便さを楽しめる人向け。
食堂の食事はまきをくべて火を起こして作るので、時間がかかります。
山の上は値段も高め。
赤ちゃん用品の充実度(手に入れやすさ):ゼロ
事前の入念な準備が必要です。