バガン2日目、この上ない絶景にであった日
バガンにあるこの宿のいいところは、屋上のルーフトップテラスで朝食が食べれること。
しかも、その場で宿の人が調理してくれるので、ほかほかの卵焼きが食べられます。
ちなみにこのテラスには洗濯も干せるので、お昼に洗って干しても、このかんかん照りの太陽の下であれば数時間後にはカラッと乾いてしまうので、夏の子連れ旅で洗濯物が多いわが家にとって、この物干しスペースはとっても重宝しました。
というわけで、今日は昨日宿の人にお願いしておいた馬車を1日チャーター(15$くらい)して、オールドバガンのほうへ遺跡巡りをしに行くことに。
馬車は30分くらい遅れて宿の前に到着。
ミャンマー時間なら、30分くらいなら全く遅れたうちに入らないな…。
馬車に乗って、いざ出発! |
で、この日の感想を先に言ってしまうと、
バガンに来て本当によかったぁっ!
のただ一言です。
絶景!としか言いようがない景色。 |
おそらく、ミャンマーを家族旅行で訪れるチャンスは、これが最初で最後じゃないかと思います。
万が一再訪する機会があったとしても、開発に押されてバガンはどんどん観光地化が進んで街の様子は変わり、今回見た同じ風景を見ることは二度とできないのではないかと思います。馬車に揺られてのんびりと回る遺跡、荷台の後ろから見る野原にそびえ立つ遺跡の風景。
そして一生懸命急な階段を登って遺跡の頂上からみた古都バガンの雄大な風景。
こんなに素晴らしい景色を家族3人で見れたことは本当に幸せです。
このまだ手つかずな時期にこの風景、この雰囲気が味わえて本当によかった。と心の底から思いました。
バガンの遺跡めぐりはのんびりと馬車で
というわけで、バガンの遺跡をめぐる道はほとんど舗装されておらず、ときおり他の馬車とすれ違うくらい。広大な景色の中に見えるのは、草や木と大地とたくさんある遺跡のみ。我が家3人を乗せた馬車は土埃をあげながら、そんな道なき道をパカポコパカポコと音を上げて進んでいきます。
荷台に横たわって、景色を眺める。 |
馬車でお目当のパゴダを目指す間にも、所々に小さな仏塔が見えます。
そんな中に一際目立つ茶色の大きなパゴダが見えてきました。
まず最初に連れてきてもらったパゴダは、まだ午前中早めの時間のせいか、我が家以外には誰もおらず、とっても静かです。
パゴダの上に登りましたが、貸し切り状態で気持ちが良い!
娘を抱っこして急な階段を登るダディ。 |
遺跡の上から見る風景はこんな感じ。 |
わが家が乗っていた馬車が下の方に見えます。 |
そして、遺跡のてっぺんには気持ちの良い風が吹きぬけ、眼下では木陰で草を喰む馬と馬車の上で昼寝をする御者のお兄さん。
のどかな時間が流れる遺跡は何の雑音もなく、あたりを見回せば遠くの方までたくさんの遺跡が見えます。
写真だけではなんとも伝えきれないこの風景。
暑い中、急な遺跡の階段を頑張って登った後に頂上から見たバガンの風景。
汗をかいた背中に吹き抜けるそよ風がひんやり心地よく。
この感じ、一生忘れることができません。
本当に素晴らしい景色でした。
しばらく頂上で景色を眺めていると、どこからかもう一台馬車がやって来て、観光客三人組が遺跡を登って来ました。
軽くあいさつをし、ダディが娘をだっこして我が家3人、また急な階段を降りました。
バガンの遺跡にあるフレスコ画の保存状態の良さにびっくり
また馬車に揺られてやってきたパゴダ内の壁には、1世紀前のフレスコ画があります。
1世紀以上もこの場所に変わらずあること自体が驚きですが、何の保護もなしに、ある意味自然放置されている状態でこんなに鮮やかなフレスコ画が存在しているなんて、奇跡に近いのではないでしょうか…。
普通は人的に照明を落としたり、湿度を一定にしたり、いろんな方法で保護していると思いますが、ここは一切何もなし…。
今までは、観光化されていなかったから良かったんでしょうが、今後観光客が増え始めたら、色々と対策を考えなければならないのでしょうね。
1 世紀前に描かれたとは思えない。 |
ちなみに、バガンの遺跡、パゴダ内に入るときは、必ずどこも靴を脱いで素足になります。
パゴダに行くときは、脱ぎ着が楽なサンダルが便利です。
神聖なる遺跡の中はもちろん裸足で入ります。 |
穏やかな顔が特徴的なミャンマーの仏像 |
ひたすらバガンの遺跡を書くアーティスト。 ミャンマーの宗教画家といったところでしょうか。 |
バガンでセレブ級のあつかいを受ける娘
また馬車に揺られ、3番目に来たパゴダは、「マヌハ パヤ」。
ここにはミャンマーの北の方の都市、英国統治下の時代のリゾート地、ピン・ウールインから観光に来た女学生たちがたくさんいました。
清楚な雰囲気ながらも、そこはやっぱり女子高生。
女の子みんなが集まると賑やか!
キャピっててかわいい。
マヌハ パヤ |
境内にある大きな金色のツボ。 ハシゴを登って中を覗いてみると、お賽銭がたくさん入っています。 |
女子高生たちも最初は娘を取り囲むようにして、写真を撮ったり手を握ったりしていたものの、そのうち一人の子が娘を「抱っこしてもいい?」というので、ママもいい加減抱っこが重くなってきてたところだったので「ちょうどいいわ」と、ちょっと嫌がる娘を「重いわよ、大丈夫?」といいながら渡すと…。
娘、大泣き。
娘、大泣き。
そんな娘を見て、「あ〜泣いちゃったぁ。」「かわいいー」(と多分言ってたんだと思う)女子高生たち。
ミャンマーではまだまだミックスの子が珍しいらしく、どこへ行っても人気者な娘。
みんなに取り囲まれて、ほっぺたを突かれたりあちこち撫で回されて、どうやら怖かったらしい…。
みんなに取り囲まれて、ほっぺたを突かれたりあちこち撫で回されて、どうやら怖かったらしい…。
人見知りの激しい月齢というのも相まって、以降、誰か近寄ってくると「OX△□!!」と3歳児なりの意味不明な激しい捨て台詞をはきながら激怒してました…。
女学生のグループ |
独特の空気感が素敵なスラマニ寺院
その後、昼食で近場のレストランに入り、しばし休憩したのちに訪れたのは、1183年に建てられたというスラマニ寺院。
この日は一日でたくさんの遺跡を訪れましたが、どの遺跡もそれぞれ独特の雰囲気があって面白い!
中でも、このスラマニ寺院は足を一歩踏み入れた瞬間に、何だか不思議な感覚にとらわれました。
特に理由はないのですが、表の門をくぐると同時に「この遺跡、何だか好きだわー」という感情が湧きました。
スラマニ寺院(Sulamani Guphaya Temple) |
寝てるお釈迦様の巨大フレスコ画。 1世紀以上前の壁画にしては、かなり鮮明。 そしてバガン遺跡のフレスコ画の中ではもっとも有名。 |
ミャンマー語が描かれている鉄格子が、ものすごく繊細で美しい。 |
バガン遺跡内でラップを聞きながら伝統舞踊を鑑賞
表門の前の入り口にやけに車がたくさん駐車してるなぁと思ったら、この日はちょうど遺跡の中でミャンマー人クルーによって映像の撮影が行われていました。
スタッフの一人に話しかけてみると、ミャンマーで行われる「シーゲーム」のためのプロモーションフィルム撮影中とのこと。
他の観光客とともにしばらく座って見ていると、ちょうど撮影が休憩に入り、伝統衣装を身につけた女の子たちに娘は可愛がってもらえました。
鮮やかな衣装を着た女の子の一人が親切に「冠被ってみたい?」というので、せっかくのチャンスなので借りて記念撮影をしようとしましたが、またも娘の人見知り炸裂。
娘、 猛烈大不機嫌…。
やっとの思いで1枚だけ写真が撮れました…。
大不機嫌! |
後で、シーゲームって何だろう?と思って調べてみたら、The Southeast Asian Gamesという東南アジア11カ国で開催されているスポーツイベントで、2年に1回開催されているそう。この年はミャンマーで開催されるんだそう。
同じアジア圏でも、東南アジアの国々、アセアン諸国では、日本の知らないイベントが共同で開かれてるんだなー。
下から見上げるパゴダもなかなかいい
次に訪れた遺跡では、女の子が側の木陰で缶ジュースとココナッを売っていたので、ココナツジュースを飲んでしばし休憩。夏の昼下がり、風がそよそよ吹く木の陰にある小さなテーブルと椅子に腰を下ろし、ココナッツジュースを飲みながら見上げる遺跡はなんとも言えずオツな感じです。
娘、手綱を握って馬車を走らせる
我が家が宿泊しているニャンウーへの帰り道は、娘が馬車の手綱を握ります。
パカポコパカポコ舗装されてない道を馬車で進みます。
対向車(馬車)なし。人っ子一人いない本当にのどかな1本道です。
しばらくして娘がやけに静かなので心配して見てみると、
手綱をぎゅっと握りしめたまま、
なんと
寝てました…。
ママとダディ、御者のお兄さんの大人3人は、大笑い。
馬車の心地よい揺れ具合につい眠ってしまったようです。
***バガンの子連れ旅情報***
バガン(ニャンウー)・ミャンマー
街の子連れに優しい度 ★★
便利な先進国の生活とは対局にあるミャンマー。舗装されている道路がほとんどないバガンには、もちろん子ども向けに整備された設備などはありません。
ヤンゴンとは比べ物にならないほど、インフラは遅れています。
移動はタクシーか馬車、またはレンタルサイクル、バイクになります。子連れならのんびりと馬車に乗ると楽しいと思います。
屋内の中にあるレストランは少なく、屋根はあるけどオープンエアーな場所が多いので、土埃などが気になるかもしれません。
ミャンマーの人々は穏やかで優しく子ども好きな人が多いので、子連れ旅では貴重な経験ができると思います。
ヤンゴンとは比べ物にならないほど、インフラは遅れています。
移動はタクシーか馬車、またはレンタルサイクル、バイクになります。子連れならのんびりと馬車に乗ると楽しいと思います。
屋内の中にあるレストランは少なく、屋根はあるけどオープンエアーな場所が多いので、土埃などが気になるかもしれません。
ミャンマーの人々は穏やかで優しく子ども好きな人が多いので、子連れ旅では貴重な経験ができると思います。
バガン(ニャンウー)の宿泊先:
innwa guest house (Innwa Motel)
宿の子連れに優しい度 ★★
ちょうど改装中だったのか、工事の人が朝からいました。
朝食付きで朝食は屋上のテラスで調理したてのあつあつの卵焼きが食べられます。子ども用にも無料で作ってくれました。
部屋は割と広々とした作りで、改装後が楽しみです。(きっと値段も上がるでしょう)
安宿全般に言えますが、壁に固定されたシャワーしかないところが多く、顔に水がかかるのを嫌がる娘を洗うのは苦労しました…。
またお湯を適度な温度に調節するのもちょっとしたコツが必要なところが多いです。
ミャンマーでは、まぁ水になって冷たくなることはあっても、熱湯になることは少ないと思いますが、子どもがシャワーを浴びせる時は、念のためにお湯の温度を確かめてからにしましょう。
朝食付きで朝食は屋上のテラスで調理したてのあつあつの卵焼きが食べられます。子ども用にも無料で作ってくれました。
部屋は割と広々とした作りで、改装後が楽しみです。(きっと値段も上がるでしょう)
安宿全般に言えますが、壁に固定されたシャワーしかないところが多く、顔に水がかかるのを嫌がる娘を洗うのは苦労しました…。
またお湯を適度な温度に調節するのもちょっとしたコツが必要なところが多いです。
ミャンマーでは、まぁ水になって冷たくなることはあっても、熱湯になることは少ないと思いますが、子どもがシャワーを浴びせる時は、念のためにお湯の温度を確かめてからにしましょう。
赤ちゃん用品の充実度(手に入れやすさ):★
おそらくどこかに売ってる場所はあるのだろうと思いますが、1〜2週間程度なら、オムツなどはあらかじめ他の国で用意して持っていった方がいいと思います…。
にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村
0 件のコメント:
コメントを投稿