2016年3月2日水曜日

ロンドンに住むメリット・デメリットとは?ロンドンのダイバーシティ

何だかんだこのウン十年で50数カ国、子連れで約40カ国旅して来たママですが、日本に帰るたびにいつも感じているあること…。 

この10数年でグローバリゼーションの波が世界に押し寄せ、「ヒト」「モノ」「コト」など、国という枠組みを超えての移動が活発になって世界は確実にせまくなりました。

思い返してみれば(ママにとってみれば!)、携帯なんてここ最近の話だし、インターネットで世界中の情報が瞬時に得られるようになったのなんて、つい先日の話(のような気がする・笑)。

昔、職場の上司が、「携帯電話は、世界中で使えるようになるまで持たない!」と、デジタル化にささやかな抵抗をしていたのは、ほんの10年前程の話。
今や携帯電話を1台持っていれば、世界中ほとんどの国で通話が可能です。

当時の上司もさすがに携帯電話を持っていることでしょうね。(いまだにガラケーかもしれないけど。)

ちなみに、数年前になりますが、モンゴルの人っ子一人見当たらない大草原に暮らす遊牧民の家族ですらも「携帯電話」を持ってました。
また、いまだに昭和初期のような街の様相のミャンマーの街ですら、みんな携帯電話片手に写真を撮ってました。



さらにいうと、空空運賃が電車並み、下手したら長距離バスより安い格安航空ができたことで、都市間の移動が気軽にできるようになりました。
ロンドン・パリ間なんて、パスポートこそ必要だけど、まるで東京から大阪に新幹線で出かけるようなお気楽さ。
ライアンエアーやイージージェットに乗れば、ロンドン・ヨーロッパの大都市なんて往復数千円で行けてしまうことも。

こうやって「ヒト」・「モノ」・「コト」で世界中が繋がることによって、世界はかなーり狭く、国という枠組みとその存在は毎日の生活の中で薄くなり、加速度的にボーダレスな社会となってきた・・・・

ただこの「グローバ一ル化」ということばを考えた時に、自分の住んでいるロンドンと、かつて自分が住んでいた東京では、どうもこの『グローバル化』に対する温度差、感覚にまだまだ開きがあるような気がしてならないのです。

ニューヨークを代表するアメリカなど、もともと移民によってできた国を別に考えると、ママが現在生活しているロンドンは、おそらく世界中で、最も多文化化が進んでいる都市なのではないかと思います。

例えば、ロンドンの中でもダイバースなエリアだと言われている娘の通う小学校の校庭では、現在40言語が話されており、3〜4言語難なく理解する子どもがたくさんいるらしいんです。


先日6歳の誕生日を迎えた娘のバースデーパーティに集まってくれたお友達も、純粋のイギリス人は一人だけ・・・。

日本をルーツに持つお友達も来てくれましたが、親の国籍を聞くと、まさに世界中から。
イギリスと日本のミックスの子だけでなく、アメリカ、ドイツ、パレスティナ、ナイジェリア、トリニダード・・・
中には親自体がすでに2〜3国のルーツを持っていたりすることも多く、例えば、パキスタンとイギリスの親を持つ母親とトリニダード人の父親のお友達とか、イギリス人と中国人の親を持つ母親とイギリス人の父親のお友達など。

そういう子どもたちは、おそらく生まれ育つ国、イギリスで「ブリティッシュ」と呼ばれて成長していくのですが、もはやどこの国がバックグラウンドにあるのか、見た目だけでは判断できない子どもたちがたくさんいます。
もはやルーツでいうと、どこの国の人なのか?という文脈で話すことは不可能。

特にロンドンは、イギリスの中でもかなり特殊だと思います。
2011年、10年に1度行われるイギリスの国勢調査によると、ロンドンに住む白人イギリス人の割合は50%を割っています。
それから5年経つ今現在、アラブや北アフリカの難民問題などもあり、その比率はもっと下がっているのではないでしょうか?
ロンドンの人口のうち、インド、パキスタン、バングラデシュ、中国、日本を含む他のアジア諸国、アフリカ、カリビアン系、アラブ系、ヨーロッパ系・・・

もはやロンドンは、他民族で構成される一つの国といってもいいほど。

観光で訪れるヒトの多くは、お店で働くヒトのほとんどが外国人なので、イギリスというイメージでロンドンを訪れると、きっとびっくりするのではないでしょうか。
でも、これがロンドンの日常なんです。

と、長くなったので、続きは次回に・・・

  
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