2016年3月9日水曜日

ロンドンに住むメリット・デメリットとは?ロンドンのダイバーシティ2




大抵の人は、色んな人を国という色眼鏡を通して見てると思うんです。
ほとんどの人は建前上「差別はよくない」と言います。
でも、国によって優劣をつけ、人に対しても同じような目で見ている人も少なからずいて、何かしら無意識のうちにそういう意識を植えつけられて成長しているのではないか?と私は思います。

例えば、「ああ、あの人は⚪️⚪️人だからねぇ(だからしょうがないよ…)」的な会話はロンドンでも日常茶飯事。
ちょっと年配の人たちだと、口には出しませんが、会話の端々に白人>アジア人の図式が見え隠れしています。

これまでの戦争や植民地支配の歴史を考えたら、まぁそれはしょうがないのかなと思いますが、白人はやっぱり、自分たちは一番だと思っている節があるし、日本人の中には、まだまだ東南アジアより北米に憧れを抱いている人もいるし。

日本って素晴らしい!というのは同じ日本で生まれ育った者として、その素晴らしさは十分にわかりますが、日本「人」って素晴らしいというと、ちょっと違うような気がします。その人個々人が素晴らしいのであって、日本人だから、というわけではないように思います。

でも、今の若い世代は変わるだろうなぁ、いやすでに変わってきていると思います。
なんと言っても、若者の文化はネットやSNSですでに国を超えた情報が入り、色んなことがボーダレスになってるし、格安航空会社ができたおかげで、ヨーロッパの若者は、国内を旅行するかのように海外に出かけていきます。

特にロンドンで成長していたら、同じクラスに10ケ国以上の異なる出身の子どもがいるという状況の中で、国というフィルターを通して人を見る感覚は確実に薄れていくことでしょう。

娘の通う小学校は、ロンドンの中でもダイバースな地域にあるので、同じクラスにいわゆる白人の子は、たったの二人だけです。しかも両方の子とも純粋なイギリス人ではありません。日本のバックグラウンドを持つ娘は、学校ではたった一人。
幼いうちからこのような環境にいれば、もちろん世界に対する考えかたも違うだろうし、人に対しても「⚪️⚪️ちゃんは何人」という見方をすることもないでしょう。

将来、世界はどんなことになってるのでしょうか?

ロンドンに住むメリットとしては、この多様化を体感できる数少ない都市だということ。ロンドンはもはやイギリスではないといっても過言ではありません。
ロンドンという多民族で形成される一つの国のようなもの。その中から生まれるユニークな新しい文化が面白い。

デメリットは、家賃がべらぼうに高い、競争も激しいし生活していくにはかなり大変な都市だということ。
自分自身を日本人としてというよりは、一人の移民者として捉えなければ、ロンドンでやっていくことは精神的にかなり大変だと思います。

まぁでもそれをも超越する魅力がある街、それがロンドン、なのかもしれません。


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