2014年11月14日金曜日

【子連れでオランダ】アムステルダムの旅は大ピンチ! 

10月26日〜28日 2014年

国立博物館の裏にあるI amsterdam の文字。


26日、日曜日。
友人の娘が乗馬今日は乗馬教室に行くというので、娘も一緒に連れて行ってもらうことになりました。
ということで、しばらくおヒマをいただいたので、ママとダディはチャリで美術館へ行こうということに。
最初は午前中にゴッホと国立美術館の2つの美術館を見て、お昼を食べ、アンネ・フランクの家を訪れて 帰ろうか…。などと話していたけれど、アムステルダムの週末は、秋の観光シーズンでどこもかしこもツーリストでゲキ混み…。

最初に訪れたゴッホ美術館は中に入るまでに、なんと1時間ほど並びました。しかも、館内もゲキ混み…。おまけに、「あ、数年前にも来たことあったわ」と中に入ってから思い出す始末…。
同じ並ぶんだったら、最初に国立美術館に行っとけばよかった…。

ダディがまずトイレに行くと言うので、ミュージアムショップの前で出てくるのを待っていたら、待てど暮らせど出てきません。ひょっとして「大?」と思い、今度はベンチに座って待つも全く出てくる気配がないのと、ダディのことなので「先に行ったな…」と思い待つのを諦めて一人で展示を見ることにしました。出口は一つなので、まぁどこかでダディを見つけられるでしょう。

せっかく中に入ったものの、やはり人が多くてゆっくり見られなかったので、好きなゴッホの晩年の作品、中でも亡くなる最後の数年の作品を中心に見ることにしました。
ゴッホの晩年の作品は哀愁が漂う感じの絵が多いのですが、ジャポニズムにも影響を受けているゴッホの絵画は、どこか「禅」に通ずるような「静寂さ」のようなものも感じられます。

ダディとは出口で再開しましたが、「トイレを出てママが見当たらなかったので、先に見に行ったと思って、自分も展示を見に行った」んだそう。ムカっ。

その後、自転車で中心部に移動し、アムステルダム名物「パンケーキ」にまたもや並んで入り、食べ終えたらもう2時くらいになっていたので、お店をちょっと覗いて家路につきました。
しばらくすると子供たちが帰ってきて、娘も白い馬に乗せてもらったと嬉しそうに報告してくれました。とても楽しい1日を過ごしたよう。友人のおかげで親も子もアムステルダムの日曜日を満喫できました。

そして翌日月曜日は、オランダは通常どおりなので、友人一家はそれぞれ仕事と学校へ。
わが家は夜の船に乗るにはアムステルダム中央駅から夜6時過ぎの電車に乗れば8時くらいに港に到着するので、早めの夕食を一緒に食べようということに。
最後の晩御飯はオランダ料理「スタムポット」、イギリスでいうところのソーセージ&マッシュ(その名の通り、マッシュポテトにソーセージ)にしようということで、マッシュにするジャガイモの買い物を仰せつかりました。
それと、友人の仕事が終わってから子供の学校のお迎えに行くとギリギリだということで、今日は私たちが3時に子供たちの学校のお迎えに行くことに。

お迎えに行くまでまだ時間があるので、親子3人で出かけることにしました。
自転車は今日の午後返却すればいいことになっていましたが、娘がいるので今日はトラムに乗って、まずは国立美術館に行くことに。月曜日は大体どこの国も美術館や博物館といった類のところは休館日になっていることが多いのですが、ここは月曜日も開館しているのと、ずっと工事で閉まっていた本館が昨年やっとオープンしたところなのです。

ですが、トラムがちょうど現代美術館の前に停まったので、国立美術館に行く道の途中だし、今日は開館しているようなので見ていくことにしました。

現代美術館


展示は現代アートからデザインまで守備範囲が広く、内容が盛りだくさんでした。
娘も最近はイッチョマエに、絵を見ながら色ん感想を話してくれたりするので、一通り見たら意外に時間がかかりました…。
なぜかこの絵が娘(4歳 )の心を捉えたよう…。なぜ?!

この美術館の素晴らしいところは、壁面がぐるっとレゴで飾られている子供用の展示スペースがあるところ。子供達だけでなく大人もレゴでいろんなものを作っています。

傑作揃い!
子供部屋にもいいアイディアと思いながら写真をパチリ。

そんなこんなで気が付いたら、お昼の時間になってしまったので、館内のカフェでランチを食べ、国立美術館の前までゆっくり歩いて来たらちょうど1時過ぎくらいになってしまいました。子供がいるといつも計画通りには行きません 。そろそろ家路に着いた方がいいと、またもや国立美術館へ行くことは断念…。

家の近くまで行きそうなトラムに乗って、帰ることにしました。

トラムを待つ間に撮影

トラムは友人宅のある近くの大きな公園エリアで終点となったので、そこから見覚えのある場所まで歩いて行きました。公園内の地図を見たりしながら歩くこと20分。いつも通る道の前まで出ました。
ママは近くにスーパーがあるのを思い出し、ダディに娘を連れて先に帰るようにと言い、ママ一人別れてスーパーにジャガイモを買いに。

ジャガイモを買い帰ろうとした時点で、2時近くなっていました。普通に歩けばそこから10分くらいで友人宅です。余裕をかませながら、公園の中の抜け見覚えのあるトンネルをくぐります。
あれ、この道だったよな?と思いながら曲がった道をどんどん歩いて行くと、なんだか見覚えのないところに出てしまいました。

『あれ〜〜っ????ひょっとして道に迷った?!』

時計を見たら2時20分。余裕をみて2時半には家を出ないとお迎えに間に合いません。
ちょっと焦りながらも、何か手がかりがないかとカバンの中を探してみますが、
地図も友達の家の住所も、ダディが持って行ってしまいました。
何も分かるものがありません。

頼れるものは自分の記憶のみ…。

これはツライ。自分の記憶ほど頼りにならないものはない…。

冷や汗ダラダラで、方角的にはこっちのハズと歩いて行った方は全く見覚えのない場所で、人に聞くにも、今自分がどこにいるのか、どこに行けばいいのかも分かりません。
かなり近いところにいるはずなのに…。
ダディの携帯に電話してみるものの、こういった肝心な時にはもちろん通じません。

バス停に近所のティーンネイジャーの男の子達がいたので、バス停の地図を指差しながら、「今どの辺?」と聞いてみるも、自分がどこに行けばいいのか正確な場所が分からないので、全く意味がありません。
試しに『近くのトラムの駅はどこ?』と聞いたら、『バスに乗ったほうがいいよ〜』というので、バスに乗ってしまったらどこに行くのかますますわからなくなると思い、お礼を言ってもと来た道を戻ることにしました。

もうこの時点で2時45分。『あ〜ダディよ、無事に迎えに行ってくれただろうか…』
気が遠くなりそうな中、額から吹き出す汗を拭きながら、早足で歩いてきた道を戻ります。

見覚えのある公園も焦ってるときに見るのと景色が違って見えます…。

見覚えのある地点まで戻ってきて『ホッ』とした時にはもう3時を回っていました。

『お迎えの時間だな…』

こうなると「もうしょうがない」と開き直り、今度は安全パイで、自転車で何度も通ったわかりやすい道を通って帰ることにしました。最初から近道しようとしないでこの道通って帰ればよかった…。

『そうそう、ここのお店で曲がって…』と、自転車で通ったわかりやすい道は、歩くとかなり遠かった…。それでも、見覚えのある友人宅の建物が見えてきたときは、正直言ってかなりホットしました。
鍵を持つダディと娘はおらず、外のベンチで汗で冷えるTシャツにパタパタ風を入れながら、みんなの帰りを待ちます。友人宅の建物の反対側を見てみると、さっき見た見覚えのあるモニュメントが…。ガ〜ン、ひょっとして建物の 隣を何度も通ってた…?!

やっと学校から帰ってきた子供達。『道に迷った…』というママに、ダディがひとこと。「ラビッシュ(使えね〜ヤツ)」。大人しく家に入ります。

ここからが、また慌ただしかった。

子供たちにおやつを用意し、ママはジャガイモの皮むき。そうこうしてたら友人が帰宅。
友人は買い物、旦那は自転車を返しに。

その後、友人は子供をバイオリンの教室に連れて行っている間に私たちはご飯を食べ、友人たちが帰ってきてすぐみんなで車に乗り、アムステルダム中央駅に。
いつもなら駅まですぐの道が、今日に限って橋が上がりボートが道路を横切ります…。
刻一刻と電車の時間が迫ります。
駅の前の赤信号の間に、わが家は車を飛び降り、スーツケースを車の後ろから取り出し、改札に走ります。

あらかじめ友人の旦那さんが調べていてくれたプラットフォームに走ります。
電車が来ました。行き先に「スキポール空港」と書いてあるのがパッと目に入ったので、その電車に飛び乗ります。

私「ふぅ〜〜ッ」
旦那「アクション映画みたいだったな…」

などと言いながら一息つくも、

「はて。本当にこの電車でいいのだろうか??」

そういえば、電光掲示板の出発時刻は、調べていた18:26より2分遅れの18:29だったし、
そもそも、私たちが乗り換えなければいけないSchiedam Centrumには行くのだろうか???

隣に立っている男性に聞いてみるも『僕はスキポール空港に行くからその先はわからない』と言われ若干不安に駆られるも、スキポール空港には間違いなく行くということで、方向的には間違っていないのでまぁなんとかなるだろうという気持ちでした。

その後、その男性が子連れの旅行者を不憫に思ったのか、「スキポールでたくさん人が降りるからそのスキにホームに降りて行き先を確かめるといいよ!」と言ってくれました。

しかし、そのスキポールで飛び降りて掲示板を眺めるも、どこをどう見ていいのかわからない!と思っていたら、先ほどの男性が「大丈夫、ロッテルダムに行くよ」と教えてくれたので、『Thank you!!』と言って急いで再び電車に飛び乗ります。
でもね、降りたいのは『Schiedam Centrum』なんだよ〜。
ロッテルダムに行ってしまってはだめなのね。

まぁ、方角的には間違っていないことが確認できたのでやや安堵しながら、大勢の乗客が降りたスキポールでガランと空いた席に座ります。今度はダディが隣の女の子に、『Schiedam Centrum』に行くか聞いてみます。親切な女の子は携帯で検索してくれて『行きますよ』と教えてくれ、次の駅で降りて行きました。

こうして無事に『Schiedam Centrum』で乗り換え、夜の8時にHoek van Hollandに到着しました。すでに19:15に乗船開始となっているので、そのままチェックインを通りイミグレーションを抜け船に乗ります。

午後はずっと焦っていたせいか、部屋に入ると急にお腹が空き始め、娘の寝る準備をして、ママはカフェに行ってペンネアラビアータを注文。お腹も満たされふ〜っと一息ついて部屋に戻ると、ダディは本を読んでいて、娘はとっくに寝ていました。

明日の朝のイギリス着は、UK時間の6時半。オランダ時間の7時半です。
でも、この週末にサマータイムが終了し、時間が1時間戻ったので、体内時計はさらに1時間の時差。体内時計はUK時間の朝5時半?? なんだか訳が分からなくなりますが、結局、明日の朝も早起きには変わりありません…。

Halwich Internationalからは、7:15に電車があり、ロンドンリバプールストリート駅には、8:54に到着予定。
なんだか非常に濃ゆいあっという間の4泊5日(うち2泊船)の旅でした。

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