今日はポカラ滞在最終日。
あっという間だったな〜。あと1週間くらいいてもっとダラダラしたい気分…。
最終日の今日は、早朝集合のツアーに参加する気力がないので、自力でチベット難民キャンプへ行くことに。
朝ごはんを食べて、宿を出たところでタクシーを発見。
交渉したところ、滝と洞窟、難民キャンプ2箇所を回って、チャーター料金1000ルピー。
一瞬、「高い?!」と思ったけど、難民キャンプの1箇所はポカラの郊外にあるということで、昨日のピースパゴダ往復が700ルピーだったことを考えると、まぁ妥当な値段かと、そのタクシーに乗ることにしました。
最初にまずポカラの街にほど近い場所にあるタシリング(Tashiling Refugee camp)チベット人難民キャンプへ。朝まだ9時頃だったせいか、人もまばら、しかも今日は土曜、ネパールの唯一の休日なせいか、お店は全部閉まってました。。。
通常はカーペット工場を見学できたりするそうです。
ネパール人のタクシーの運転手は、UN(国連)によって手厚く保護されているチベット人たちが気に入らないようでした。タクシーの運転手曰く、チベット人たちは、毎月およそUS$1000ドルほどの援助を受けているそう。『毎月US$1000稼ぐのは相当大変なのに…(ズルイ!)』とネパール人にとっては面白くない存在のようでした。
タシリングキャンプを後にし、まずは、すぐ近くの洞窟へ。お土産やさんが軒を連ねた小さな商店街を抜け、彫刻がいっぱい飾られた螺旋階段を降りていくと、真っ暗闇の中に一筋の光が差し込んで見える場所がありました。外から水が流れている音がします。
娘はめちゃくちゃ怖がりなので、洞窟に中をゆっくり味わうこともなく、元来た道をまた足早に戻りました…。
外に出ると、タクシーの運転手が、「今度はこっちね」と指差す方に向かいます。
デイビス フォール(滝)という滝があり、コインを投げ入れると願いが叶う(?)小さな井戸やネパールの民族衣装が描かれた写真撮影場所などがあり、そこそこ楽しめました。
滝そのものはそこまで大きなものではなかったですが、さっき洞窟から見えた光が漏れた方向をちょうど反対側から見ることができて、ちょっと面白かったです。
ここでトイレなどを済ませ、今度はポカラ最大のチベット難民キャンプ、タシパルケル(Tashi Palkhiel)へ。
ここは、先日トレッキングの際訪れた村へ行く途中にあります。
難民キャンプというか、チベット難民が暮らしている集落のような感じで、立派な僧院があったり、僧侶の学校があったり、またちょっとしたお土産やさんや宿坊もあり、ここには誰でも宿泊できるのだそうです。
中には小豆色の袈裟を来たお坊さんや子どもの修行僧などがいて、ちょうどお昼時だったせいか、ご飯の匂いが漂ってきて、小さな子どもの僧侶は、ご飯の時間が来たからかとっても嬉しそうでした。
お寺の中に入ってもいいか?と近くにいたお坊さんに声をかけると、いろいろ話をしてくれました。彼はまだ修行僧で、いずれはラマ僧になりたいそうで、ラマ僧になるためには山奥にある寺で3年間外界から遮断された空間でお経を毎日唱え瞑想するのだそうです。今はそのトレーニング中で、短い期間から瞑想に入り徐々に長く、最終的には3年の瞑想修行をし、それを終えるとラマ僧になれるのだそう。
その後、ラマ僧にも一人話を聞くことができました。ここの僧院にいるチベット仏教の僧は半数以上がネパール人、またはチベット人2世・3世なのだそうで、生粋のチベット人は減少し老齢化が進んでいるとのことでした。
3年間、外界から遮断された山奥の寺にある個室に閉じこもり、毎日お経だけを唱える修行を終えたラマ僧は、若い修行僧とはやはりちょっと何か違う…何というか落ち着きがあり、言葉一つ一つを丁寧に選びながら話しているようで、深みがありました。
ちなみに、瞑想を終えた僧の脳を研究した神経科学者がいて、僧の脳をMRIスキャンしたところ、瞑想によって脳のある一部分が発達し、人一倍「幸福感」を得やすいということがわかったのだそう。
そんな僧侶たちも故郷であるチベットへ一度戻れば、二度と帰ってこれない。
ネパールでは、中国からの圧力がかかり身分証明書を発行してもらえないから、ネパールを出ることすらできない状態なのだそう。
言論活動などももちろん監視されており、「それでもカトマンズよりここはまだ比較的自由だよ」と言っていたラマ僧の言葉が印象的でした。
なんとなく神妙な気分になりながら、難民キャンプを後にしてタクシーに戻りました。
『どうだった?』と聞くタクシーの運転手には、もちろん、当たり障りないことしか答えませんでしたが、タクシーの運転手も、我が家がカーペットなど「お土産を買いに来たのが目的なのではない」とわかると、それ以上は何も言いませんでした。
ポカラの町に戻り、ちょっと遅めの昼食をとるために、適当な場所でタクシーを停めてもらいました。
適当にベトナムフォーの店に。がらがらに空いた店内でのんびりして、宿に一度戻り、ダディは少し仕事がしたいとカフェへ、ママと娘は行ってみたいと思っていたアユールベーダのクリニックへマッサージを受けに行くことにしました。
ポカラのレイクサイド中間、宿から10分ほど歩いたところにあるクリニック、アユールベーダ・ヘルスホームは、ドイツとネパールのジョイントベンチャーで開設されたところで、ネパール人の職業自立支援にもなっている施設だそう。
中は宿泊しながらマッサージやヨガなども受けられるコースもあり。
特に予約せず立ち寄ったのですが、そんなに待たずにマッサージを受けることができました。
娘もやってみたい!とずっと言い続けるので、先日のように一人で長時間待たせるのも可哀想だな・・・と思い、
「適当でいいので、娘も軽くマッサージをしてもらえませんか?」とお願いすると、
娘にはリラクゼーション全身マッサージをしてもらえることに。
ママはクレンジングマッサージ(浄化マッサージ)と「カゼをひいて、痰がなかなかきれない。」というと、スチームを処方してくれることになりました。どんなものかと興味があったので、アユールベーダ医師によるコンサルテーションもお願いしたら、混んでいるのでマッサージを受けた後に時間をとります。ということになりました。
ママと、娘はマッサージをしてくれる女性に手を引かれ、マッサージ台のあるお部屋へ。
宿泊もできるせいか、建物の中は、中規模の病院といった感じでした。
娘とママ隣り合わせのベッドに真っ裸で横たわり、マッサージ開始。アユールベーダの香りが漂うオイルを使ったマッサージは、先日のマッサージより格段にいい!しかも先日よりも値段も少し安い!最初からここに来ればよかった!
顔の下には蒸気が出る容器が置かれ、マッサージ中はその蒸気を吸いながら、カゼの治療も。
至福の時間にママがうつらうつらする中、隣のマッサージ台にいる娘は、マッサージがくすぐったいようで、時折「イヒヒっ」と笑ってましたが、体の表と裏と、一丁前に一通りマッサージしてもらったよう。
マッサージ師のお姉さんに促され洋服を着て、先にお姉さんと部屋を出て行きました。
やがてママもマッサージを終え、オイルまみれでベトベトのまま洋服を着て待合室に行くと、娘が一人で、お茶ももらったようでお茶をかたわらに、アルバムを見て大人しく待っていました。
この時すでに夕方の5時で、娘が「帰ろう〜」と言い始めたので、コンサルテーションをキャンセルして帰ることに。
「30分くらい待ってもらえれば、先生の手が空くのですが」と言われて一瞬迷ったけれど、マッサージで満足したので「すみません、娘が帰りたいというので…」とお会計を済ませることに。
娘のマッサージ代は半額にしてもらえて、1000ルピー、日本円だと1000円、イギリスポンドだと7ポンドくらいでした。親子合わせて3000ルピーちょっと。こんな値段でマッサージできるのは、旅行に来た時だけ!
30分待ってコンサルテーション受けてもよかったな…。
ポカラ最後の夜は、餃子が食べたい娘のリクエストにより、また日本食屋さん桃太郎へ。
広い店内には、わが家の他に、日本人の父子が一組、中高年グループ7人と相変わらず空いていたけど、お店のおばちゃんが娘のことを可愛がってくれ、いろいろ話しかけてくれました。
明日は、カトマンズへバスで戻ります。
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あっという間だったな〜。あと1週間くらいいてもっとダラダラしたい気分…。
最終日の今日は、早朝集合のツアーに参加する気力がないので、自力でチベット難民キャンプへ行くことに。
朝ごはんを食べて、宿を出たところでタクシーを発見。
交渉したところ、滝と洞窟、難民キャンプ2箇所を回って、チャーター料金1000ルピー。
一瞬、「高い?!」と思ったけど、難民キャンプの1箇所はポカラの郊外にあるということで、昨日のピースパゴダ往復が700ルピーだったことを考えると、まぁ妥当な値段かと、そのタクシーに乗ることにしました。
最初にまずポカラの街にほど近い場所にあるタシリング(Tashiling Refugee camp)チベット人難民キャンプへ。朝まだ9時頃だったせいか、人もまばら、しかも今日は土曜、ネパールの唯一の休日なせいか、お店は全部閉まってました。。。
通常はカーペット工場を見学できたりするそうです。
ネパール人のタクシーの運転手は、UN(国連)によって手厚く保護されているチベット人たちが気に入らないようでした。タクシーの運転手曰く、チベット人たちは、毎月およそUS$1000ドルほどの援助を受けているそう。『毎月US$1000稼ぐのは相当大変なのに…(ズルイ!)』とネパール人にとっては面白くない存在のようでした。
タシリングキャンプを後にし、まずは、すぐ近くの洞窟へ。お土産やさんが軒を連ねた小さな商店街を抜け、彫刻がいっぱい飾られた螺旋階段を降りていくと、真っ暗闇の中に一筋の光が差し込んで見える場所がありました。外から水が流れている音がします。
娘はめちゃくちゃ怖がりなので、洞窟に中をゆっくり味わうこともなく、元来た道をまた足早に戻りました…。
外に出ると、タクシーの運転手が、「今度はこっちね」と指差す方に向かいます。
デイビス フォール(滝)という滝があり、コインを投げ入れると願いが叶う(?)小さな井戸やネパールの民族衣装が描かれた写真撮影場所などがあり、そこそこ楽しめました。
滝そのものはそこまで大きなものではなかったですが、さっき洞窟から見えた光が漏れた方向をちょうど反対側から見ることができて、ちょっと面白かったです。
ここでトイレなどを済ませ、今度はポカラ最大のチベット難民キャンプ、タシパルケル(Tashi Palkhiel)へ。
ここは、先日トレッキングの際訪れた村へ行く途中にあります。
難民キャンプというか、チベット難民が暮らしている集落のような感じで、立派な僧院があったり、僧侶の学校があったり、またちょっとしたお土産やさんや宿坊もあり、ここには誰でも宿泊できるのだそうです。
中には小豆色の袈裟を来たお坊さんや子どもの修行僧などがいて、ちょうどお昼時だったせいか、ご飯の匂いが漂ってきて、小さな子どもの僧侶は、ご飯の時間が来たからかとっても嬉しそうでした。
お寺の中に入ってもいいか?と近くにいたお坊さんに声をかけると、いろいろ話をしてくれました。彼はまだ修行僧で、いずれはラマ僧になりたいそうで、ラマ僧になるためには山奥にある寺で3年間外界から遮断された空間でお経を毎日唱え瞑想するのだそうです。今はそのトレーニング中で、短い期間から瞑想に入り徐々に長く、最終的には3年の瞑想修行をし、それを終えるとラマ僧になれるのだそう。
その後、ラマ僧にも一人話を聞くことができました。ここの僧院にいるチベット仏教の僧は半数以上がネパール人、またはチベット人2世・3世なのだそうで、生粋のチベット人は減少し老齢化が進んでいるとのことでした。
3年間、外界から遮断された山奥の寺にある個室に閉じこもり、毎日お経だけを唱える修行を終えたラマ僧は、若い修行僧とはやはりちょっと何か違う…何というか落ち着きがあり、言葉一つ一つを丁寧に選びながら話しているようで、深みがありました。
ちなみに、瞑想を終えた僧の脳を研究した神経科学者がいて、僧の脳をMRIスキャンしたところ、瞑想によって脳のある一部分が発達し、人一倍「幸福感」を得やすいということがわかったのだそう。
そんな僧侶たちも故郷であるチベットへ一度戻れば、二度と帰ってこれない。
ネパールでは、中国からの圧力がかかり身分証明書を発行してもらえないから、ネパールを出ることすらできない状態なのだそう。
言論活動などももちろん監視されており、「それでもカトマンズよりここはまだ比較的自由だよ」と言っていたラマ僧の言葉が印象的でした。
なんとなく神妙な気分になりながら、難民キャンプを後にしてタクシーに戻りました。
『どうだった?』と聞くタクシーの運転手には、もちろん、当たり障りないことしか答えませんでしたが、タクシーの運転手も、我が家がカーペットなど「お土産を買いに来たのが目的なのではない」とわかると、それ以上は何も言いませんでした。
ポカラの町に戻り、ちょっと遅めの昼食をとるために、適当な場所でタクシーを停めてもらいました。
適当にベトナムフォーの店に。がらがらに空いた店内でのんびりして、宿に一度戻り、ダディは少し仕事がしたいとカフェへ、ママと娘は行ってみたいと思っていたアユールベーダのクリニックへマッサージを受けに行くことにしました。
ポカラのレイクサイド中間、宿から10分ほど歩いたところにあるクリニック、アユールベーダ・ヘルスホームは、ドイツとネパールのジョイントベンチャーで開設されたところで、ネパール人の職業自立支援にもなっている施設だそう。
中は宿泊しながらマッサージやヨガなども受けられるコースもあり。
特に予約せず立ち寄ったのですが、そんなに待たずにマッサージを受けることができました。
娘もやってみたい!とずっと言い続けるので、先日のように一人で長時間待たせるのも可哀想だな・・・と思い、
「適当でいいので、娘も軽くマッサージをしてもらえませんか?」とお願いすると、
娘にはリラクゼーション全身マッサージをしてもらえることに。
ママはクレンジングマッサージ(浄化マッサージ)と「カゼをひいて、痰がなかなかきれない。」というと、スチームを処方してくれることになりました。どんなものかと興味があったので、アユールベーダ医師によるコンサルテーションもお願いしたら、混んでいるのでマッサージを受けた後に時間をとります。ということになりました。
ママと、娘はマッサージをしてくれる女性に手を引かれ、マッサージ台のあるお部屋へ。
宿泊もできるせいか、建物の中は、中規模の病院といった感じでした。
娘とママ隣り合わせのベッドに真っ裸で横たわり、マッサージ開始。アユールベーダの香りが漂うオイルを使ったマッサージは、先日のマッサージより格段にいい!しかも先日よりも値段も少し安い!最初からここに来ればよかった!
顔の下には蒸気が出る容器が置かれ、マッサージ中はその蒸気を吸いながら、カゼの治療も。
至福の時間にママがうつらうつらする中、隣のマッサージ台にいる娘は、マッサージがくすぐったいようで、時折「イヒヒっ」と笑ってましたが、体の表と裏と、一丁前に一通りマッサージしてもらったよう。
マッサージ師のお姉さんに促され洋服を着て、先にお姉さんと部屋を出て行きました。
やがてママもマッサージを終え、オイルまみれでベトベトのまま洋服を着て待合室に行くと、娘が一人で、お茶ももらったようでお茶をかたわらに、アルバムを見て大人しく待っていました。
この時すでに夕方の5時で、娘が「帰ろう〜」と言い始めたので、コンサルテーションをキャンセルして帰ることに。
「30分くらい待ってもらえれば、先生の手が空くのですが」と言われて一瞬迷ったけれど、マッサージで満足したので「すみません、娘が帰りたいというので…」とお会計を済ませることに。
娘のマッサージ代は半額にしてもらえて、1000ルピー、日本円だと1000円、イギリスポンドだと7ポンドくらいでした。親子合わせて3000ルピーちょっと。こんな値段でマッサージできるのは、旅行に来た時だけ!
30分待ってコンサルテーション受けてもよかったな…。
ポカラ最後の夜は、餃子が食べたい娘のリクエストにより、また日本食屋さん桃太郎へ。
広い店内には、わが家の他に、日本人の父子が一組、中高年グループ7人と相変わらず空いていたけど、お店のおばちゃんが娘のことを可愛がってくれ、いろいろ話しかけてくれました。
明日は、カトマンズへバスで戻ります。
***ネパールの子連れ旅情報***
ポカラ・ネパール
街の子連れに優しい度 ★★★
湖と雄大な山をバックにとてもゆったりとした雰囲気の街。子どもでもトレッキング可能なルートがたくさんあります。西欧人の子連れファミリーも多く見かけました。食べるものも日本食からピザまでいろんなものが食べられます。観光地なのである程度のものは手に入りますが、値段もそれ相応。レイクサイドのあたりは観光地価格なので、物価は思っていたよりも安くありません。(ロンドンに比べれば十分に安いけど)宿は綺麗で安いところが多いです。メインストリートは歩道があり、湖沿いは歩行者専用の遊歩道があります。北欧のような超高度な子ども向けサービスを望まなければ(ネパールを選ぶ時点でそれは期待していないと思いますが…)、ポカラの街は子連れに優しいと思います。
ポカラの宿泊先:
Hotel The Coast
宿の子連れに優しい度 ★★★
まだ新しいようで、館内はピカピカ。トレッキングのアレンジもしてくれます。部屋も広くバルコニー付き。湖が正面に見える部屋をとお願いするといいかも。朝食はビュッフェ式。メニューは毎日大体同じですが、好きなだけとって食べられます。
赤ちゃん用品の充実度(手に入れやすさ):★★★
観光地なので、ある程度のものは揃うと思いますが、特殊なもの使い慣れたものはあらかじめ準備しておいたほうがいいと思います。
観光地なので、ある程度のものは揃うと思いますが、特殊なもの使い慣れたものはあらかじめ準備しておいたほうがいいと思います。
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