バンコクへ向かう日、ペナン島で迎えた朝。
ここジョージタウンにはコロニアル風の建物がたくさんあります。同じコロニアル建築のある東南アジアの都市でも、ペナン島はリゾート地でもあるせいか、他のヨーロッパの旧植民地だった都市とはまたちょっと違った印象があります。
わずか1泊のペナン島滞在だけでは色んなところへは行けませんでしたが、ジョージタウンの街中を歩くだけでも十分ペナン島の雰囲気は味わうことができました。
でも、ビーチとか山とか…もっとアジア屈指のリゾート、ペナン島の自然も満喫したかったなぁ。
そんな思いをよそに、宿で簡単な朝食を食べた後、午前中は近所の散策を兼ねてこれから乗る寝台列車の旅に備えた買い出しをしに。
その後、お昼を昨日行ったローカルレストランでまた食べ、宿に戻りタクシーを呼んでもらい昨日到着したフェリー乗り場へと向かいました。
ペナン島のフェリー乗り場 |
本日は午後2時20分 、ペナン島最寄りのバタワース駅発の寝台列車に乗って、家族3人一路タイのバンコクヘと向かいます。
思いのほかすぐにペナン島と本土を結ぶフェリーにも乗れ、バタワースの駅にはタップチ余裕を持って1時間以上前には到着。
駅の周りには何にもなく、売店も開いてるんだか開いてないんだか。子連れで時間を潰すのに一苦労…。ちょっと早く着きすぎた。。。
寂れた感じの駅のカフェと売店 |
バタワース駅の待合室で寝台列車待ち |
ぼんやりと駅の待合室でまっていると段々と人が増えはじめ、しばらくするとわが家の乗る電車がホームに入線。みんな一斉に乗車しはじめました。
バンコクまでは紫色が象徴的なタイの車両。 |
この車両に乗り込みますー |
【マレー鉄道、バタワースーバンコク間の寝台車】
ちなみに、マレー鉄道、バタワース<=>バンコク間の寝台車両は、個室タイプの1等車両はなく開放寝台となった2等しかありません。予約時には『一体どんな車両なのか?』『貴重品の管理は?』『うるさくないかな?』『子連れでも大丈夫かな?』などなど…
一応、不安な点が色々とありました。
が、選択の余地がないものはしょうがない。
という事で、『2等寝台とはどんな空間なの?』とリサーチしたところ、どうやらこの区間は、今まで乗ったことのある座席部分がそのままベッドとなる通常の作りとは異なり、ボックス席の間に台を渡してベッドを作るという、今までにないタイプ(?)の寝台車両らしいということがわかりました。
今までにないタイプという事で、
「どんなだろー???」
と、さらに不安な点が一つ増えました。。。
この寝台車の構造上、2段ベッドの下段はベッドの幅が広いので、値段は上段より若干高めですが、予約するならぜひ下段を!という情報を得たので、大人二人分で上・下段、値段が安くなる子供料金で下段の合計3寝台をあらかじめ予約しておきました。
ちなみに、このバターワース→バンコク間の寝台列車切符の予約は、マレーシアとタイと国をまたぐので、マレーシア鉄道のウェブサイトから予約はできません。
マレーシア鉄道のコールセンターにメールか電話で予約、または予約窓口で直接購入します。
ちなみに、これが今回予約した寝台列車の詳細です。
10 July 2013 Butterworth to Bangkok
Departure 1420hrs - Arrival 1224hrsANST -
2nd class sleeperCoach(車両) 10 Berth(寝台番号) No. 17, 18, 20
Fare(料金): MYR(マレーシアリンギ)306.20 ( MYR111.90 adult lower bed(大人寝台下段)/ MYR103.90 adult upper bed(大人寝台上段)/ MYR90.40 child lower bed(子供寝台下段))
メールで予約すると、数日後に予約番号と予約の内容が書かれた返信がくるので、この予約内容をプリントして窓口でチケットと引き換えにお金を支払うだけ。
ちなみに、他の通常タイプの寝台列車に較べるとこの寝台は、子どもとの添い寝も余裕なくらいのベッド幅でした。
娘の分、予約しなくても良かったかもな〜。
この座席の幅がベッドの幅となるので、 セミダブルベッドくらいの幅はあります。 |
車内はこんな感じ。冷房もバッチリで涼しいです。 |
電車から見える風景はトロピカル。 |
いや、ほとんど昼寝してたかも。。。
【電車で食べるタイ料理】
配られたメニューの中から夕食をひとつを選びます。
それからしばらくすると、とある停車駅で夕食が運び込まれて注文していた夕食がみんなに配られます。
まだほっかほか!!
電車の中で食べるタイ料理はかなりオツなものでした。
飛行機の機内食より断然美味しい!!!!
食べ終えた頃に食器の回収ついでに今度は朝ごはんの注文取り。
夕飯を食べ終えしばらくするとベッドメイキングの乗務員のおじさんがやってきて、テキパキと手際よく次々とベッドを作っていってくれました。
【寝台列車に変身】
一体どうやってこのボックス席がベッドになるのか?と興味深々で見ていました。頭上に上段のベッドそして椅子の間に渡す担架のようなベッドが格納されていました。
おじさんたちは先ずはパタンとベッドを手前に倒して上段を作った後、担架のようなマットを取り出し座席シート間にパコンとはめこみ下段のベッドを作ります。
鮮やかな手つきで次々と車内のシートをベッドに変え、シーツをかけ、枕にカバーをかけ、、、あっというまに全車両のシートが全てベッドになってました。
この頃までに娘は座席ですでに寝てしまっていたので、おじさんたちは気を利かせて先に娘の分のベッドを作ってくれました。
すでに就寝時間。 |
おじさんが作ってくれたばかりのベッドに娘を抱えて移動しブランケットをかけてカーテンを引くと、プライバシーも確保できるかなり快適な空間ができました。
夜11時過ぎまで話している西欧人トラベラーたちの話し声(迷惑!)が気になりましたが他の乗客はさっさとカーテンを閉めて寝てました。
ママとダディもいつの間にか寝ていたようです。
夜はこんな感じ。 |
昨日遅くまで話しこんでいた西欧人グループの中の(どうやら)イギリス人の女の子は、明け方降りるはずの駅を寝過ごしてしまったようでした(笑)。
慌てて次の駅で降りて行ったようでしたが、早朝に一瞬車内がざわつきました。
それ以外はベッドの幅も広く快適に眠れました。
いつもと違う環境で目を覚ました娘。寝台列車で嬉しそうです。 |
翌朝は、起きてからしばらくたった頃におじさんがベッドを片付けに来てくれ、それと並行して朝食が配られました。
【旅の出会い】
バンコク到着はお昼過ぎ。到着までまだまだ時間があります。。。寝ている間はいいものの…起きてしばらくすると娘が退屈になり時間をもてあまし始めました。そんな頃、ちょうど隣の車両にインド系カナダ人、オランダ人の子連れファミリー、子どもが全部で5人ほどいるのを発見!
子どもたちが電車の中で退屈しているのは皆んな一緒の様子で、隣のその車両は半ばインターナショナル・ナーサリーと化していました。。。
オランダ人一家にちょうど娘と同じくらいの年頃の女の子がいたので声をかけてみると、最初は恥ずかしそうにしていた娘でしたが、お父さんが子どもの扱いがめちゃくちゃ上手な人で、バンコクに到着する直前まで一緒にお絵かきをしたり通路で一緒に遊んでもらえました。その間、ママとダディはガイドブックを見たりバンコクについての下調べ。本当に助かりました。
【ついにバンコク到着!】
電車は30分ほど遅れてバンコク・フアランポーン駅のプラットホームにゆっくりと入線。バンコク到着の記念にと最後にオランダ人ファミリーとパチリと記念写真を撮りお互いの旅の無事を祈って別れました。
このオランダ人一家はこれから半年かけて東南アジアを回るのだそう。 |
わが家は、駅前から鮮やかなピンク色の車体のタクシーに乗って本日の宿へ向かいました。
バンコクってすごい都会でビックリ。
同じ東南アジアの大都市、香港やクアラルンプール、シンガポールとはまた違う感じですがなんか東京にいるみたいです。
バンコクの宿は、地理を考えずによく調べないで予約したせいか寝台列車の到着したフアランポーン駅からも明日のエアアジアのフライトがあるドンムアン空港へもどちらにも中途半端に遠い場所でした。
大失敗!
某旅行会社の格安ツアーにもよく使われているようです。
ホテルにチェックイン後、少し昼寝をしたあと夕方頃にホテルの近くを散策して夜ご飯を食べようと思いましたが、バンコクの中心部からはちょっと離れているのでお店の数も少なくなかなかめぼしい所が見つからず。
ママは街角にある屋台のような所で麺類をさらりと食べたかったのですが、ダディには屋台で食べる事にちょっと抵抗があったようで、麺類には乗り気でなく、、、。
結局、ホテルの中のレストランでなんてことない夕食を食べました。せっかくバンコクまで来たのにつまらない夕食でした。。。不完全燃焼のママ。
バンコクは1泊したのち、明日は飛行機で東南アジア最後の秘境『ミャンマー』へと向かいます。
ビビリのダディと「行く」「行かない」で大いに揉めたミャンマーですが、ダディを説き伏せチケットを取ってしまいました。
そんなこんなで、めちゃくちゃ楽しみです。
***バンコクの子連れ旅情報***
バンコク・タイ
街の子連れに優しい度 ★★★
初めてバンコクに行く人は想像以上に都会で大きな街なのでびっくりするかと思います。バンコクの情報については後日まとめて書きたいと思います。
バンコクの宿泊先:Nasa Vegas Hotel
宿の子連れに優しい度 ★★★
安い割には設備が整ってる方だと思います。ただし安いだけに設備は古いです。部屋のランクにもよるかもしれません。
ホテル内のレストランにはハイチェアーがありました。
ホテル内のレストランにはハイチェアーがありました。
赤ちゃん用品の充実度(手に入れやすさ):★★★
ホテルの目の前にコンビニがありました。ここでオムツなど簡単なものは揃います。
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