2021年7月28日水曜日

【子連れでパミール高原の旅|6日目】ホログからダルワズ経由でタジキスタンの首都ドゥシャンベへ−1

ジープと運転手をハイヤーして旅する【子連れでパミール高原とワハーン廻廊をめぐる8日間】もいよいよ最終章。 ワハーン廻廊西側最大の街「ホログ」からタジキスタンの首都「ドュシャンベ」までは、一気に通り抜けてしまう人も多いようですが、険しい山間部にある過酷な道中、早朝出発で到着は深夜という話をよく見かけるので、子連れのわが家は、無理せずにホログとデュシャンベのちょうど途中にある街「ダルワズ」で一泊することにしました。
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子連れでパミールハイウェイの旅 (6日目)

本日の旅程

  1. ホログーダルワズ:8時間くらい
  2. ダルワズードュシャンベ:6時間くらい
(タジキスタンのダルワズ泊)
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ホログからダルワズへ


ホログの朝

さて、昨日は、パミールハイウェイ西側最大の街「ホログ」の宿に到着。
ここ数日のデジタルデトックスをしてたせいか、久しぶりのWifi接続に嬉しすぎて、しばらく皆んなデジタルワールドに没入。夕暮れ頃になって「夕ご飯を食べに街でも見にいくかー」と、やっと宿を出ました。町の中心部を少し散策したあとに夕食を食べて宿に戻り、明日の移動に備えて早めに布団に…。
そんなメンバー四人が異変を感じ始めたのは、深夜も過ぎた頃から。
真っ暗闇のホログの宿で、入れ替わり立ち替わり、何度もトイレに起きるダディとマークの気配を感じつつも、しっかり寝ておかないと、過酷な旅に体力が持たないと、体を横たえていたママ。
空が白み始めたその頃、その時がママにもやってきた。

な、なんかお腹痛い。。。

まだ薄暗い中、床に敷いた布団に寝転がるみんなの足元を通って部屋を出てトイレに行ったらお腹の激痛は治ったものの、再度布団に戻ると、8時に新しいドライバーがお迎えに来るので、逆算して「7時には起床して、娘に朝食を食べさせないといけない」という、今度は、母としての使命感によるプレッシャーに体を横たえているだけで眠れない。
ダディーも娘も朝が苦手で、ママが叩き起こさないと二人とも起きることができない、わが家。
しかーし、信じられないことに、なぜか起こされずに目覚めた娘。
そして、むくりと起きてトイレに向かった。
で、トイレから戻ると、「水が出てきた!」との報告。。。
どうやら軽めのゲリらしい。
急いで身支度をして荷物を詰めたところで、マークとダディも目覚めて、すぐお腹の調子が悪いといってトイレに直行。
二人とも絶不調の様子。。。
特にひどい感じのマーク。恐らく、昨日の夜食べたご飯「ピラウ」が原因の様子。おそらく作り置きで温め直して出したのか、それとも油が古かったのか。確かに不衛生な雰囲気のお店ではあった…。でも、ローカルの人が少しいたからなぁ。食事をせずに飲んでるだけだったのかもしれない。とママの頭をよぎる。
マークからピラウを少しもらって食べてたダディの調子はちょっとマシで、娘とママは味見程度でスプーンに一口くらいだったからか、ほぼ大丈夫。(とはいえ、ママも明け方に腹痛があったし娘も水が出てきた)
若人マークは、一皿ペロリと平らげただけあって、一番ヒドいありさま。。。
そんな絶不調な二人でも、素敵なお庭にあるテラスに用意してくれた朝食を食べに頑張って外に出たものの、 やはりお茶以外の固形物は受け付けないほどつらい様子。そして腹痛と睡眠不足とで、二人とも見るからにげっそり。
とりあえず完璧とは言わずとも、そこそこの体調のママと娘は朝食を食べ、刻一刻と迫る出発の時間に体調が悪いのでみんな無言で荷物の準備をし、 時間通りに宿の前に到着していたドライバーさんを30分ほどお待たせしたのちに、やっと出発しました。
今日明日、ここホログからダルワズ、そして最終目的地であるタジキスタンの首都デュシャンベまでお世話になるドライバーさんは、痩せ型でアビエイタースタイルのサングラスを掛けた、ちょいワル風の今時の若者。悪い人ではなさそうだけど、「ちょっと態度悪くなぁい?」といった感じで、これまでお世話になった運転手さんと較べると、「むむむ…」といった雰囲気。ただし、車はこれまでのものとは全く違い、比較的新しそうなランドクルーザー。見るからに快適そう。 具合の悪い二人も、車を見た瞬間「おおおーっ!ランクルだぜっ!」と、ちょっとだけテンションが上がった模様。
メンバーを乗せたランクルは、今日の目的地ダルワズへと走ります。
助手席はダディの番。後部座席はママ、娘、マークの三人でしたが、さすがランクル!座席にさらなる余裕があります。

ダルワズへ

ホログの街を出ると、アフガニスタンとの国境に沿うように流れる川沿いの舗装すらされていない一本道をひたすら北へと走ります。 この川沿いにある幹線道路は、時には車一台がやっと通れるくらいの狭さで石ころだらけだったり、大きな岩がゴロゴロと転がる川沿いにある切り立つ崖の道だったり。普通だったら「落石注意」とか「転落注意」とか「カーブ注意」などの標識があるような道です。まぁ、ワハーン回廊は、こんな感じでずっと同じ、似たような風景が続きます。しいといえば、首都に近づくにつれて、他の車や小さな集落をみる回数がちょっとずつ増えてきたたかもね。といった感じです。

アビエイターサングラスをかけたドライバーの選曲は、「これをずっーとは頭痛いわ。。」というタジキスタンのユーロビート(?)。を、寝不足と体調悪いというのに朝から聞かされ始め…。
しばらくして、ドライバーとの「初めまして!」な車内の雰囲気が落ち着き始めると助手席のダディーが、「これBluetooth??」とナイスな質問を投げかけた。
「イエース!(もちろんだぜ)」と誇らしげに答えるランクル運転手。
ヨシっ、さすがランクル、今までのジープとは違ってBluetooth搭載と来た!
すかさずここでマークが「これ、僕のシャワータイムに聞くセレクションだよ!」といい、携帯が助手席にいるダディーにすっと差し出される。

鮮やかな連携プレーでダディーがすぐにマークの携帯をBluetoothに繋ぎ、車内はタジキスタンユーロビートから爽やかモーニング・シャワータイム・セレクションに。にわか車内はカープール・カラオケ並みに大盛り上がり。

ちなみに娘の通う小学校では、学校の合唱曲にマイケル・ジャクソンやらマービン・ゲイ、スティービー・ワンダーなどのかなり渋い曲が選曲され、マークの爽やかリストの中には、学校で歌い込んだ合唱曲がたくさんあった模様。ママとダディーとの年齢差よりも、年の離れた兄弟と言ってしっくりくる年齢差の娘とマークは、二人でかなりノリノリの体を揺らしながらで大熱唱。。
ああ、若いっていいな。
マークチョイスの爽やかセレクションが終わると、間髪入れずに今度は、ダディー・セレクトのミュージックをオン。
体調が悪いのも忘れ、ひとしきりみんなで楽しく歌った後、一応、社交辞令がお得意な英国出身、ダディは、「次は君の選曲の番だよ」と気を使って運転手にも聞いてあげてました。
で、タジキスタンユーロをしばらく聞かされたところ、チャイハネ前で車を止めたドライバー。促されるままランチタイムに。








ちょうどお昼時で、現地の人たちで大賑わい。やぐらのような高床式でラグが敷かれた小さななバルコニーのような床に座って、ママと娘は、いつものマンティー(水餃子)を頼みました。マークもダディーも食欲がないのでコーラのみ。多分、グーグルマップのChoykhonai Obi Shifoという所だと思う。



正直、ワハーン廻廊6日目ともなるとお腹いっぱいの見慣れた風景の連続で、その後の旅路の記憶はあまりなく。。。
気がつくと、車の窓から見える集落が増え始め、最初は点々と見えていた集落ですが、徐々にその集落が大きくなり始め、やがて大きな街に入りました。多分、Booking.comで見てたダルワズ一の大きなホテルが見え、そこからさらに先に進んだところに今日の宿がありました。
Darvoz Guesthouseという街の中心からはちょっと離れたところにある川沿いのゲストハウスで、地域経済の活性化(?)のためにアメリカの援助で建てられた施設のようですが、よくありがちな建てた時はよかったが、その後のメンテナンスと経営がちゃんとされてない感じでした。西日が強く、めちゃくちゃ暑い部屋でしたが、ダディとマークはとりあえず休憩。ママと娘は、シャワーを浴びたりしたあと、宿は夕食付きだったようで別棟のエアコンの入った建物内で、またマントゥを食べました。そういえば、昼もマントゥだった…。

街の中心から少し離れているので、散策することもなく。明日はいよいよドゥシャンベに到着です。調子が悪いので写真もほとんどなし。。。



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